2021年6 月4日、米カルフォルニア・アナハイムにあるディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークに、アベンジャーズをテーマにした新テーマランド「アベンジャーズ・キャンパス」がオープンした。これに先駆けて、同2日には盛大なオープニングセレモニーが開催され、その模様はYou Tubeでライブ配信された。まだまだ日本から気軽に遊びに行けないご時世ではあるが、“その日”がくるまで、概要だけでも楽しんで。

【動画】「アベンジャーズ・キャンパス」オープニングセレモニー

■バックストーリー
 「アベンジャーズ・キャンパス」は、トニー・スタークが次世代のスーパーヒーローを育成するため、提供したエリア。ここではアベンジャーズやその協力者たちとチームを組んで活躍してくれる新メンバー候補を募集しており、スパイダーマン/ピーター・パーカーのように、トニーにスカウトされるかも。そんな夢みたいなことをリアルに感じられる場所だ。

 エリア内に入って、最初に目にするものの1つは、「Stark Motors」の色褪せたサイン。そこから物語が始まっているという。

 ここは、元々は彼の父親が創業したスターク・インダストリーズの施設があったところ。スターク社の創業者にして初代CEOである天才発明家ハワード・スタークは、ここで“空飛ぶ車”を作っていた。キャンパス内では、当時を思い起こさせる多くの遺物を見ることができるそう。駐車場には「H. STARK」や「E. JARVIS(エドウィン・ジャービス=原作コミックに登場するトニーの父ハワードの代からスターク家に仕える執事)」のプレートも。

 父からスターク・インダストリーズを継いだトニー・スタークは、この地にあった「Stark Motors」の建物を改修して、「ワールドワイド・エンジニアリング・ブリゲード(Worldwide Engineering Brigade)」、略して「WEB」と呼ばれる施設を造った。ここでは、トニーによって集められたピーター・パーカーのような才能あふれる若者たちが、新しいテクノロジーを発明し、誰でもスーパーヒーローになれる装備の開発に取り組んでいるという。

■新アトラクション「WEB SLINGERS:A Spider-Man Adventure」

 「WEB」の建物内では、ライドスルー型アトラクション「WEB SLINGERS:A Spider-Man Adventure」(全年齢対象)が楽しめる。ゲストは、ピーター・パーカー/スパイダーマンが発明したスパイダーボットの発表会を見学するも、スパイダーボットが制御不能になってしまい、増殖しながら暴走を始める。そこで、ゲストはスパイダーマンからウェブスリング(クモ糸を放つ)スキルを学び、3Dグラスを付け、最新の発明であるWEBスリンガーに乗って、増殖しながら暴走しているスパイダーボットをスパイダーマンと一緒につかまえに行く。なお、スパイダーマンの声はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じるトム・ホランドが担当している。

 さらに、ゲストを驚かせるのは、スパイダーマンに遭遇した時だ。ビル屋上からウェブスリングして大空に大ジャンプ。宙を舞ったかと思えば、壁を這って降りてくる…。その秘密は、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングが握っている。

■ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミッション・ブレイクアウト

 アベンジャーズ本部の背後にそびえ立つのは、2017年にオープンしたアトラクション「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミッション・ブレイクアウト」。宇宙の生物や遺物、種などのコレクターであるタリアーニ・ティヴァンに、コレクションの目玉として捕らわれたガーディアンズ。ロケットには脱出の秘策があるようで…、ゲストがその作戦を手伝うというストーリー。映画さながらの音響やビジュアル効果と息をのむようなフリーフォール(垂直に落下する絶叫マシン)の感覚を味わえる。

■MCUのキャラクターが続々登場

 キャンパスの中心に位置する「アベンジャーズ・ヘッドクオーター(本部)」は、アイアンマン、ブラック・ウィドウ、キャプテン・アメリカ、キャプテン・マーベルらアベンジャーズが集う場所。キャンパスを象徴する建物でもあり、屋上には目印として光り輝くクインジェットが停まっている。

 ブラックパンサーを守る忠実な親衛隊「ドーラ・ミラージュ」と行うトレーニングでは、ワカンダに伝わる知恵だけでなく精鋭揃いの部隊に加わることの意義を学ぶことができる。ドーラ・ミラージュのリーダーとして新メンバー候補を指導するオコエも、ディズニーパーク初登場となる。

 雑草や樹木が生い茂る「エンシャント・サンクタム」の廃墟では、新メンバー候補の指導役となるドクター・ストレンジが、強力な呪文でエンシャント・サンクタムを甦らせる魔術を披露してくれる。そして夜になると、神秘のエネルギーに脈動するサンクタムは荘厳な色と光で一層輝きを増す。

 映画『ブラック・ウィドウ』(7月8日より映画館、7月9日よりディズニープラス プレミアアクセスで公開)のヴィラン「タスクマスター」もディズニーパーク初登場。スーパーヒーローの動きや戦闘スタイルを正確にコピーする写真的反射(フォトグラフィック・リフレクシズ)能力を持つタスクマスターは、アベンジャーズ・キャンパスに集うヒーローたちにとっても手強い敵になりそうだ。

 そのほか、ソー、ロキ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、キャプテン・マーベル、アントマン&ワスプ(2人ともパーク初登場)、そして映画では登場していないアーマーのマーク80を着用したアイアンマンに出会えることを期待したい。

■フードメニューもユニーク

 新しいダイニングスポットとしてオープンした『アントマン&ワスプ』のハンク・ピム博士による「ピム・テスト・キッチン」では、スーパーサイズのプレッツェルや具だけが大きくなって飛び出したハンバーガーなど、ピム粒子を使って食材が巨大化・縮小化したメニューが楽しめる。

 何でも自在に拡大・縮小できる「ピム・パーティクル」を食品に応用。無限の可能性を秘めたこのテクノロジーにより、ピム・テスト・キッチンではシェア可能な軽食や独創的なサイズのメイン料理、小さなご馳走など一見普通のフードメニューを通常ではあり得ないサイズにして提供する。フードサイエンティストが作業するキッチンラボでは、通常サイズのプレッツェルが量子トンネルを通過することで大きくなったり小さくなったりする様子を見ることができる。

 ピム・テスト・キッチンに隣接する「ピム・テイスティング・ラボ」は、頭上の巨大なビール缶が示しているように大人向けドリンクを楽しめる店。ここではブラッド・オレンジ・ヘフェヴァイツェンやアンバーラガーなどのクラフトビールを味わうことができ、これらのビールはフードサイエンティストが開発した新たなドラフト・システムによりグラスの底から注がれる。また、ユニークなものを味わいたい時は、ピム・リサーチ・スタッフが開発したピム・パーティクル入りの実験カクテルや一口サイズの軽食がおすすめだ。

 映画『アベンジャーズ』でトニーが「シャワルマ知ってる? 近くに有名な店があるから食べに行こう」と言い、エンドロール後にアベンジャーズのメンバーが疲れ切った様子でシャワルマを黙々と食べているシーンに出てきた、「シャワルマ・パレス」の2号店もキャンパス内に出店。ゲストや、常に世界を飛び回っているヒーローたちは、気軽にシャワルマをモチーフにしたラップサンドを楽しめるようになった。このキッチンカーでは、食欲をそそる香りのよいチキン・シャワルマ・ラップ(ガーリックソース入り)やインポッシブル社製の植物由来の肉で作られたファラフェルラップを販売している。

■オープニングセレモニー登壇者

ディズニーCEOのボブ・チャペック氏
ディズニー・パークス、エクスペリエンス&プロダクツ部門のトップ、ジョシュ ダマロ氏
マーベル スタジオの社長兼マーベル チーフ クリエイティブ オフィサーのケヴィン・ファイギ氏
マーベル・スタジオ映画『アントマン』シリーズのポール・ラッド
マーベル・スタジオのオリジナルドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(Disney+で配信中)のアンソニー・マッキー
映画『アイアンマン』などの監督兼俳優のジョン・ファヴロー

※新たな資料が届いたため、初出時から加筆修正しています。