タレント・高橋みなみ初となるレシピ本『たかみなの毎日食べたくなる そこそこごはん』(光文社)が、3日に発売された。取材当日も「晩ご飯用に2品作ったので、あとは帰って卵焼きだけ作ろうと思っています」と話すほどだ。料理への愛とこだわりにあふれる高橋は、2019年5月に結婚。結婚生活も3年目を迎えるが、夫婦で囲む食卓に出す料理にはどのようなことを大切にしているのだろうか。

【写真】初のレシピ本を出版した高橋みなみ

■料理初心者時代にハンバーグづくりで失敗も…

 アイドルグループ「AKB48」メンバーとして活動中に一人暮らしをスタートして自炊するようになった高橋。初めて作った料理を聞くと「王道ですが、ハンバーグです。実家で食べていたハンバーグがどうしても食べたくて作りました」と回答。その際、実家に連絡してレシピを確認したところ、「実家にいる時はパクパク食べていただけでしたから(笑)、色んな材料を入れていてと大変だと感じたのを覚えています。母は沢山の工程数をやってくれていたのだなと改めて感謝もしました」と話す。

 実はハンバーグづくりは「失敗談なんです」と話す。AKB48最後の1期生としてグループを卒業した峯岸みなみが当時、高橋の自宅に泊まりに来た際、「私がごはんを作ったのですが、ちょっとハンバーグの厚みがあったので生焼けになってしまって(笑)。あの時はみぃちゃんに申し訳なかったなと思います」と打ち明ける。

 そうした失敗を重ねていき、「そういうことを繰り返しながら『この厚みなら大丈夫』という黄金比を覚えていきました。できないことができるようになっていくことがまた、料理をする楽しさだと思います」と次第に料理の腕前を上達させていったという。

 そんな料理初心者時代に、うまく作れたと手応えを感じた料理は何だったのか。「人によっては『料理ではない』と言う方もいるかもしれませんが、目玉焼きとウインナーです(笑)。ただ炒めているだけ、ただ卵を割っただけですが“ザ・朝食”がそれだけで作れるし『できた!』ってうれしくもなります」と照れ笑い。「自分が食べるだけなのに、タコさんウインナーにしてみたり…成功例が積み重なると料理をやってみたくなると思います」と成功体験の大事さを力説する。

■夫婦そろって食事をする時間が「ほほ笑ましくて大事」

 今年で結婚3年目に突入したが、夫婦そろって家で一緒に食事を楽しむことを「大切にしています」と口にした高橋。その大事さや共働きで互いに多忙な日々を送るなかで時間を合わせるコツも語ってくれた。

 「コロナ禍なので面と向かってではなく、隣に並んで食べるようにはなりましたが、2人での食事の時間はすごく楽しいです。(食事の提供方法も)もともと大皿で出すというより、それぞれのおぼんに乗せる“定食スタイル”にしています。2人で隣同士座って食べながらテレビを見たり、その日『こんなことがあったよ』と情報交換したりする時間になっています。それを猫が見ているみたいな、なんかそういう和やかな時間がとても大切です」。

 また、「その日の朝にごはんがいるのかいらないのかは聞いて、自分も仕事でちょっと遅くなりそうなときは午前中に仕込んでおくなど、なるべく万全の状態にできるようにしています。」と食事を一緒にするためのこだわりを説明する。聞いていると大変そうな印象を受けるが、「私はやっぱり料理を作るのが好きなんです。楽しいので大丈夫です!」と言ってうなずく。

 夫受けが一番良かったメニューについては、「本にも載せましたが『トマトのごまあえ』はよく食べてくれます。あまり好き嫌いないといいつつ、優先順位的に野菜はあまり好きではないようですが、、トマトのごまあえは何も言わず食べてくれます。ごまあえにしては珍しく、ちょっと甘めでごま油も足しているので食べやすいのかな」とにっこり。

 メニューのリクエストはあるのかという質問には、「一時期、何が食べたいのか良かれと思って聞いていたのですが、肉じゃがや生姜焼きなど同じものしか言わなくて。(笑)それで聞くことをやめましたが、作って出したものを全部食べてくれます。食や味の好みが同じなので、それはありがたいなと思います」と感謝の言葉と共に答える。

 ただ結婚して1年ほどたったころ、「夫から『いつもおいしいけど、ちょっと量が多いと思っています』と言われました」と苦笑い。「夫は一生懸命食べてくれていて、そうしたらちょっとポチャポチャしてきちゃって。今だから言うけどみたいな感じで『太ったのは多分ごはんが多いからだと思う』ってよく言われます(笑)」と話す。エピソードからは仲睦まじい様子がうかがえた。

■夫に料理は作ってもらいたいとは思わない?

 料理好きな高橋だが、たまには夫に料理を作ってほしいと思っているのだろうか。

 「私あまり作ってほしいという気持ちはないんです。付き合った当初のホワイトデーに『お返しはいらないから料理を作ってほしい』と言ったことがあって。夫は包丁もほとんど持ったことがないから私が切ってあげたのですが、『オムライスできたよ!』とか言って、なぜかすごくできた気になっていました(笑)。私はできない人で良かったなと思うし、変にできちゃうと小言とか言われそうで…(笑)」。

 レシピ本では高橋自身、「本当に申し訳ないのですが、3日ぐらい同じもの作ったことあって、それは試させてくれる夫の心の広さはあります。夫は自分からは言ってくれないタイプなので、『おいしい?』とか『味ちょっとうすいかな?』と質問しながら確認して調整していきます。」と試行錯誤してたどりついたレシピを掲載している。

 タイトルに付けられた「そこそこ」には、高橋の「時短もそうですが、一つのやり方を覚えたらレパートリーは自然と増えていきます。毎日の献立に悩むストレスは私もわかっているつもりなので、パッと見てサッと作れる簡単さでしかも美味しいのが一番だと思います!」という想いが込められている。「料理を作ったことがない人でもきっとできるレシピを載せた本になっているはず。簡単に作れるレシピなので、ぜひレシピ本を広げてもらってパートナーにサプライズ的に作ってもらえたら嬉しいです」とアピールする。

 最後にコロナが落ち着いたら夫婦でやってみたいことは…?「バーベキューに行きたいねと話しています。以前は年に1回お互いお休みを取って出かけるのが好きだったのですが、コロナの影響もあって結婚してからは行けていません。しばらく海外は難しそうなので、国内の自然豊かな場所でバーベキューをしたりご飯を作りたいです」と目を輝かせる。

 具体的なプランのイメージについては、「夫はゴルフをするので、ゴルフもできてバーベキューもできるところが良いかもといった話はしました。例えば2、3家族で行ってメンズチームはゴルフに行かせて、その間に女性陣でちょっと料理して、ちょっと女性だけで飲んでみたいなのをやりたい。場所や施設はいろんなものを見ています!」と声を弾ませた。

(取材・文:遠藤政樹)