いにしえから存在する「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」と「百鬼夜行(ひゃっきやこう)」を題材に、5人のイラストレーターが描き下ろした作品を展示する企画展『最古×最新 京都ノ絵巻 新解釈展』が7月9日(金)から京都で開催される。

【画像】オリジナルの「鳥獣人物戯画」「百鬼夜行」

 同展は、2つの展示から構成。ひとつは、世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつであり、国宝「鳥獣人物戯画」を所有する高山寺(京都市右京区)の協力で開催される『新訳:「鳥獣人物戯画」展~明恵上人と夢日記~』(7月9日~8月31 日)。もうひとつは、古くから伝わる数多の妖怪を描いた「百鬼夜行絵巻」を所有する「高台寺(京都市東山区)」の協力による『Re:「百鬼夜行」展~伝説の遊女地獄太夫~』(7月15日~8月31日※8月10日は寺内行事のため休催)。

 『新訳:「鳥獣人物戯画」展』は、川床料理で有名な旅館「もみぢ家本館」(京都市右京区高雄)に特設会場を設置し、擬人化した動物たちを墨一色で躍動的に描いた「鳥獣人物戯画」と、高山寺の「中興の祖」とされる僧「明恵上人(みょうえしょうにん:1173~1232年)」を題材とし、新進気鋭のイラストレーターが現代的な解釈を加えた作品を展示する。参加作家は、「さくしゃ2」「POKImari」「森倉円」。

 『Re:「百鬼夜行」展』は、高台寺による催事「百鬼夜行展」(高台寺が所蔵する新旧2本の百鬼夜行絵巻や河鍋暁斎の地獄太夫の掛軸などを特別展示する催事)の会場内において、「百鬼夜行」「地獄太夫」を題材とした「BerryVerrine」「lack」の作品2点と、pixiv主催のイラストコンテストの優秀作品を一部展示する。

 実行委員会を構成する、JTB・ツインプラネット・ピクシブの3社は、「これまで文化財との接点が少なかったイラストレーターのファン層に対して京都の歴史的な文化財への興味を喚起し、その魅力を知ってもらう機会を提供し、イラストレーターの描く作品を“アート”として昇華させ、新たな価値を創出する」ことを目標に掲げている。