アニメーション映画監督・細田守の最新作『竜とそばかすの姫』(7月19日公開)。きのう2日に日本テレビ系『笑ってコラえて!』2時間スペシャル放送の中で、ミュージシャンの中村佳穂が主人公・すずとベルの声と劇中で流れる楽曲の歌唱を担当することが発表されて話題になっているが、さらにロックバンド・King Gnuでも活躍する常田大希(29)率いる気鋭の音楽集団「millennium parade」の参加が発表された。本作のために書き下ろしたメインテーマ「U」を歌うのはもちろん、すず/ベル役の中村だ。

【動画】細田守監督『竜とそばかすの姫』予告(90秒)

 『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(09年)、『おおかみこどもの雨と雪』(12年)、『バケモノの子』(15年)、『未来のミライ』(18年)と、これまでに発表した作品すべてが、日本のみならず世界中の観客を魅了し続けている細田監督。

 最新作『竜とそばかすの姫』では、細田監督が「インターネット仮想世界の巨大な世界観を音楽で表現するために、どうしても常田さんに音楽を作ってほしかった」と熱烈なオファーをしたこともあり、今回の初ダッグが実現。細田作品のファンだった常田は、監督の緻密な絵コンテを見て圧倒され、楽曲制作を快諾したという。

 常田が作詞作曲したのは、今作のメインテーマであり、主人公ベル/すずが巨大インターネット仮想世界<U>で歌うオープニングシーンを飾る楽曲。タイトルもまさに「U」で、常田にとって、制作した楽曲が劇中で歌われるのは初めてとなる。

 制作にあたって行われた打ち合わせでは、監督は「(常田さんは)打ち合わせの最初から音楽が聞こえていた」と、常田の世界観・表現力を絶賛。一方、常田は「僕たちはインターネットの発達とともに成長し、世界中のいろいろな年代・ジャンルの音楽をインターネットを通して触れあい始めた世代。今作の世界観とリンクしたのでは」と、今回のコラボレーションを分析した。

 また、先日行われたレコーディングの感想を聞かれると、常田は「中村さんとの作業は初めてでしたが、いい緊張感を持ちながら和気あいあいと楽しくレコーディングを行うことができた」と振り返り、さらに、中村の歌唱を聞いた時の感想として「さすが! 日本語をここまでグルーブさせられるシンガーはなかなかいない。うれしいサプライズだった」と笑顔がこぼれた。

 その中村は、「常田さんとは同い年ということもあり、楽曲をより良くするためのアプローチが似ており、納得がいくまで粘ったクリエイティブができた」と互いの表現方法を尊敬し合いながらレコーディングを行えた様子。この楽曲が、今作の最初にかかる音楽として、作品全体を牽引する。「U」は7月12日に配信リリース予定。

 そんなメインテーマ「U」が使われた本予告映像(90秒)も解禁。「これは、私だけの秘密」「ようこそ、<U>の世界へ」と、自分が<U>の世界の扉を開けたような言葉で始まる。さらに、美しくきらびやかなインターネット仮想世界で、真っ赤な花柄の衣装を身に付けた歌姫ベルが、今回新しく解禁されたメインテーマ「U」を歌い踊り、大歓声を浴びる姿が。すでに公開された予告で使用されている楽曲とはまた異なる印象で、期待感高まるアップテンポの曲となっている。

 映像には、いまだ声優キャストが明かされていない竜の姿も。<U>の秩序を乱すものであり、全てが謎に包まれた存在の「竜」。映画の世界のみならず、この現実世界でも「竜」の正体探しが加熱しそうだ。