東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は3日、東京・有明アリーナで記者会見を開き、東京2020大会の表彰式で使用される表彰台や楽曲、衣装などを発表した。

【写真】東京2020表彰式で使用されるメダルトレイ

 表彰式の各アイテムは、東京2020大会が掲げるコンセプトの一つである「持続可能性」への貢献を意識してつくられている。

 表彰台はオリンピック・パラリンピックで共用。縦120センチ、横120センチ×高さ20センチのユニットを組み合わせて使用している。完成した表彰台のプラスチックパーツには、全てリサイクルプラスチックを使用している。オリンピック・パラリンピック史上初の試みであり、持続可能な社会に向けた新しいモデルを国内外に発信する。デザインは東京2020エンブレムを制作した野老朝雄氏が担当。「多様性と調和」のメッセージが込められたエンブレムを体現するデザインとなっている。

 デザインの造形化は、慶応義塾大学の田中浩也教授のサポートを得て、精細なデザインをリサイクルプラスチックから3Dプリンターで製造する、日本ならではの高い技術を取り入れた。オリンピック・パラリンピックシンボル部分の素材は、LIXILが協力。東日本大震災の仮設住宅で使われたアルミ建築廃材を再生利用している。2019年6月~2020年3月に回収された使用済プラスチック約24.5トンをもとに、合計98台の表彰台が完成した。

 東京2020表彰式楽曲は「アスリートに最大の敬意を表する、アスリートのための賛歌である」と考え、達成、勝利、困難、歓喜、感動、逆境、希望などさまざまな思いを受け止め、全てを包み込むことの出来る寛大な楽曲を目指した。作曲は日本を代表する作曲家の一人である佐藤直紀氏。楽曲自体を目立たせることなく、どの国のアスリートが表彰台に上がっても、彼らの意識に違和感なく寄り添い、アスリートに心地よく表彰台に乗ってもらいたいという想いを作品に込めた。

 衣装は現代の祭典にふさわしい「新しい礼服」をコンセプトに、「かさね」「おり」「結び」「染め」といった和装の伝統技術を取り入れつつも、暑さ対策など、洋装の機能性を兼ねそろえたデザインを目指した。メダルトレイは、伝統的な扇子をモチーフに、リサイクル可能な再生ABSを使用。メダルトレイのベースカラーは、コアグラフィックス「藍」の最も深い色目を採用し、衣装との調和を図った。デザインはファッションディレクター・山口壮大氏が担当した。