テレビ東京「ドラマ24」で放送中の『生きるとか死ぬとか父親とか』(毎週金曜 深0:12~0:52※テレビ大阪のみ翌週月曜 深0:00~0:40)内で、主人公・蒲原トキコ(吉田羊)がパーソナリティーを務めるラジオ番組『トッキーとヒトトキ』。同番組が、テレビ局・ラジオ局の垣根を越え、TBSラジオでリアルなラジオ番組として、5月29日の午後5時から1時間にわたって放送された。ORICON NEWSは、先日行われた収録現場に潜入した。

【写真】スーミカ『over the sun!』ジャケ写

 ドラマ内で登場する『トッキーとヒトトキ』は“TBXラジオ”で、毎週金曜夜7時から放送しているラジオ番組。パーソナリティーは「人生の酸いも甘いもつまみ食い」のコラムニスト・蒲原トキコとTBXアナウンサーの東七海(田中みな実)。毎週リスナーから寄せられる悩みにこたえる「お悩み相談コーナー」が大人気となっている。

 今回は、TBSラジオから“TBXラジオ”『トッキーとヒトトキ』を放送。オープニングでは、吉田演じるトキコと田中演じる七海のトークが繰り広げられたが、ブースの外にはドラマの原作者で、トキコのモデルとなっているジェーン・スーも駆けつけ、「おもしろい!! この番組おもしろい!」と賛辞を送るほど、ドラマでの雰囲気そのままに、時間が流れていった。

 その後、ジェーン・スーは番組にゲストとして迎えられ、3人でリスナーから寄せられた人生相談に答えていくコーナーも。吉田と田中は、役と素の自分を行ったり来たりしながらも、ジェーン・スーとともに真摯に悩みに答えていった。収録を終えた3人がコメントを寄せた。

――収録を終えて

【吉田羊】「自分は今、誰なんだ」という瞬間が何度もありつつ、3人だけど5人で話しているような不思議な感覚になりました。放送局の垣根を越えたり、虚構が現実になったりは、面白いことをやりたいという人々の思いが叶えたもの。エンターテイメントの柔軟性を実感できる企画でしたね。

【田中みな実】羊さんがジェーン・スーさんを“トッキーさん”として演じていらっしゃるのですが、そのお2人が同じ空間にいることがすごく不思議でした。でも、その違和感以上に大変心地よい調和が生まれ、あっという間に収録を終えていました。ドラマの撮影後、少し期間が空いたので、この感じが久しぶりで気持ちが高揚しました。

――スーさんとのトークについて

【田中】私の番組に出ていただいたり、スーさんの番組に出させてもらったり、プライベートでもお会いする間柄なので、いつものスーさんという感じでした。どこでお会いしても、誰を相手にしても、いかなる状況でもスーさんはいつもスーさんなんです。それって凄いことですよね。デンと構えていて頼もしい。唯一無二の存在だと思います。

【吉田】私は今回、相談回答を考えるのに4日かかった上、自分で文字起こしした原稿を手元に置いての収録だったのですが、スーさんはそれを週4日、台本無しのしかも生放送でやられているんですよね。ましてやどんな相談が来ても返しが的確で痛快で。改めて、とてもじゃないけど真似できないと感じました。しかも今回の収録では、一歩引いてゲストに徹し、トッキーを立ててしゃべってくださった。役割を瞬時に理解して足し算引き算が出来るのも、本当に頭がいい証拠。スーさんが多くの方に求められる理由がしみじみと分かりました。

――スーさんはゲスト出演をされてみて?

【ジェーン・スー】我ながら頭が混乱しました。でも、こんな至福の時間もなかなかないっていうくらい楽しかったです。自分の原作がドラマになり、そこで作っていただいたオリジナルの場面が現実のラジオとして、私がいつもしゃべっているラジオ局にくるなんて、人の善意がないと絶対に成立しない企画なのでうれしいです。この3人でしゃべる機会もないので、感謝の気持ちでいっぱいです。

【吉田】ドラマをご覧になった方が、このラジオ番組を聞きたいとおっしゃってくださって。ドラマファンもそうですが、ラジオのスーさんを愛してくださっている方々のおかげも大きいなと。

【ジェーン・スー】番組のハッシュタグを見ていると『トッキーとヒトトキ』を聞きたいという方がすごく多いんですよ。ここでやっていますよというところです(笑)。

――番組をお聞きになったリスナーへ

【吉田】この不思議で夢のような時間を楽しんで頂けたなら幸いです。これを機会にラジオリスナーになるって方も出てきそうですね。月曜から木曜の「生活は踊る」をぜひ。また、ドラマも次回9話から最終回へ向けて大切なフェーズに突入します。1話も見落とさずにご覧ください。

【田中】個人的なことになってしまいますが、吉田羊さんからとってもうれしいお言葉をいただいて、思わず涙がこみ上げてくるような場面がありました。こんな展開想定していなくて、もう羊さんに一生ついていきます!!うちの母は昔からTBSラジオが好きでよく聴いているので、母も涙するんじゃないかな。

【ジェーン・スー】ラジオリスナーにとって「ラジオ聴いていてよかった」と思ってもらえる特別な番組になったんじゃないかな。自分がいつも聞いているラジオが、テレビドラマの中で作られて、それが、自分がいるラジオという場所に帰ってきてくれるという。こんな恩返しを、人の力を借りてできるとは思ってなかったので、リスナーに恩返しができたようで、私も本当にうれしいです。