『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を受賞したエマ・ストーンが主演を務めるディズニー実写映画の新作『クルエラ』が、27日より映画館で、28日よりディズニーの公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)プレミア アクセスで公開された。本作は、ファッショナブルでカラフルな衣装でも観る者の心を高揚させてくれる。

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 名作アニメーション『101匹わんちゃん』に登場するディズニー史上最も悪名高き“ヴィラン”(悪役)であり、映画史上最もアイコニックな白黒ファッションでも有名な“クルエラ”が誕生するまでの物語を、衝撃のパンクロック・エンターテイメントとして過激かつスタイリッシュに描き出す。

 舞台はパンクムーヴメントが吹き荒れる1970年代のロンドン。ファッションデザイナーを目指すエステラ(エマ・ストーン)は、業界の大物であるバロネス・フォン・ヘルマン(エマ・トンプソン)に見出され、めきめき頭角を現していく。しかし、非情で名誉欲に取りつかれたバロネスとの出会いは、エステラを破壊的かつ復讐心に満ちたクルエラへと変えていくことになる。

 この“ディズニー史上最もファッショナブル”との呼び声の高い本作の豪華な世界観を作り出したのは、衣装デザイナーのジェニー・ビーヴァン。趣向を凝らした衣装を次々と出掛け、『眺めのいい部屋』(1985年)と『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞するなど、長年業界の最先端で活躍を続けている。そんな彼女にも、ファッション・デザイナーを夢見る少女エステラのように、自身の未来を模索しながら切磋琢磨してきた時代があったという。

 ジェニーは、デザイナーを目指すエステラに過去の自分を重ね合わせ、「衣装デザイン(の仕事)をやることは、偶然起きたことだったのよ」と、驚きの事実を語った。「私は、とても若い頃に舞台に恋をして、ただ舞台をやりたかったの。それで、とても一生懸命働いた。私がアートスクールに行くまでは、どこへ向かっているのかはっきりわからずにね。それから私は、衣装デザイナーではなく、セット・デザイナーになりたいということがわかったの」と、当初は別の夢を抱いていたことを明かす。

 そしてまた、「知人を通して、たまたまやることになっただけで、そうしようと思っていたわけじゃないの。もちろん、セントラル・スクールで、私はコスチュームについて、セット・デザインと一緒に勉強したけど。でも、私にとって、コスチュームの仕事をすることは少し驚きだった」と当時の自分を振り返る。

 そんな彼女だが、今は衣装デザイナーの仕事に誇りを持っているという。「(コスチュームの仕事をすることは)今は大好きよ。なぜなら、私は洋服でストーリーを語るのが大好きだから。そして、役者たちと仕事をするのが大好きなの。彼らに着付けをして、どういうキャラクターにするかを見つけていくのが大好きよ」とも話し、本作でも、野心に燃えるエステラをはじめとした個性あふれるキャラクターたちを、衣装を通じて創造するという重大な任務を楽しんだ。

 デザイナーとして華々しい活躍を見せてきたジェニーにとっても、自らの道を切り開こうともがくエステラの姿は共感そのものだったよう。物語が進むにつれて変化していくエステラのファッションにも注目だ。やがて、ファッションは旧態を打ち破っていく武器となっていく。夢に向かって頑張るあなたにも、思い描いていた未来とは違った環境で日々を勤しむあなたにも、欲深く前を向いて進み続けるクルエラの姿を目に焼き付けてほしい。