エイベックスは27日、取締役会において、サイバーエージェントを処分予定先とする第三者割当で自己株式の処分を行うことを決議したと発表した。サイバーエージェントが約52億円で普通株式350万株を取得する。これにより持株比率が12.25%となり、筆頭株主となる見込み。処分期日は6月14日。

【写真】エイベックスの代表取締役会長松浦勝人氏

 エイベックスは「今後もテクノロジーの進化によりお客さまのエンタテインメントの楽しみ方が大きく変化し、より一層、音楽ストリーミングサービスや映像配信サービス等といったデジタルサービスを通じたお客様への価値提供の機会が拡大していくと予想しております」と説明。この流れに対応するべく、「スピード感を持って事業に取り組んでいく必要があると感じており、自社のサービスのみならず、他社のサービスもより一層活用しながら、ヒット創出を目指していきたいと考えております」と狙いを明かした。

 「加えて、近年、ヒット創出のために必要となる資金の規模や収益化までに要する期間も従来に比べ大型化・長期化しており、特にコロナ禍でライブ事業等の遂行が厳しくなっている当社の直近の状況やこの後の見込み等を踏まえると、強固な事業基盤と財務基盤を有する外部パートナーとともに共同で事業を展開していくことが重要であると認識しております」と理由を述べた。

 「従来の幅広い取引関係や資本関係のみならず、今後のさまざまな協業可能性を踏まえ、今回、サイバーエージェントを株式の割当先とした自己株式処分を行うことと致しました」とし、「本第三者割当に伴う従来の資本業務提携契約の更新及びサイバーエージェントからの役員等の派遣は予定しておりません」としている。

 調達する資金の具体的な使途について、エイベックスはグローバルアーティストの発掘・獲得・育成・プロモーション費用のほか、大型アニメーション・ゲームの開発・プロモーション費用に充当する予定という。