俳優の吉沢亮が渋沢栄一役で主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。第16回「恩人暗殺」が30日に放送されるのを前に、同回の演出を担当する村橋直樹氏がこのほど、オンラインで行われた合同取材会に出席した。

【別カット】鋭い眼光で敵と対峙する土方歳三(町田啓太)

 第16回「恩人暗殺」では、篤太夫(吉沢)と成一郎(高良健吾)は、円四郎(堤真一)に命ぜられ、一橋家の兵と家臣を募るべく関東に出向く。2人はかつての同志・真田範之助(板橋駿谷)に会い、一緒に働くことを勧めるが一蹴されショックを受ける。血洗島村では惇忠(田辺誠一)と平九郎(岡田健史)が水戸騒動に関わった嫌疑で連行され、惇忠は牢(ろう)に入れられる。一方、京都では土方歳三ら新選組が池田屋を襲撃。攘夷派志士の怒りは、禁裏御守衛総督の慶喜(草なぎ剛)と側近・円四郎に向かっていく…。

 血洗島の農民から一橋へと仕官した栄一は、名を篤太夫と変更し、表舞台での活躍も今後増えていくこととなる。これまで、第4回、5回、7回、9回と演出をした村橋氏は吉沢の“変化”について聞かれると「(栄一は)だんだん大人びてきていて、少しずつものが見えてきているのをこちらも感じます」と栄一が成長しているのを感じるという。

 「逆の話をすると、(吉沢は)根っこの部分を変えないのがうまい。栄一の状況は変わってきていますけど、根っこの部分は変わっていない。それを変えずに演じてくれる吉沢亮くんはすごいなあと思います」と根底にあるものをそのままに、栄一を演じている吉沢を絶賛。さらに「もちろん(栄一の)芝居は変わってきますが、吉沢くんは本当にぶれないものを持っているし、真ん中にくるべき役者だと感じています」とも表現する。

 これから楽しみにしている話を聞かれると「慶喜と栄一は離ればなれになりが、栄一は成長していって近代日本を作り上げるときに慶喜を思い出して、慶喜さんの自伝を編纂し始めます。なぜ、また慶喜に気持ちが戻るのか、その瞬間を(脚本の)大森美香さんがどのように描くのか。円四郎からなにを受け取るのか、そこが楽しみですね」とドラマの中盤、終盤にかけても期待を寄せている。