女優・菅野美穂の主演映画『明日の食卓』の初日舞台あいさつが28日、神奈川県内で行われ、メガホンを取った瀬々敬久監督が登壇。東京都が実施している映画館の休業要請について、怒りをにじませる一幕があった。

【動画】映画『明日の食卓』初日舞台あいさつで観客に感謝を伝えた菅野美穂

 東京都は、感染拡大の防止や人流を抑制する観点から、都独自の措置として、百貨店や映画館などの大規模施設について、休業要請を続けている。これを受け、同作のイベントは、都内の映画館を避け、神奈川のイオンシネマみなとみらいで実施された。

 瀬々監督は「都の(映画館への)夜間休業要請と休業のお願いがあり、ここにやってきました。非常に残念なこと。『理由なき要請しやがってバカヤロー!』と思ってる」と本音を爆発。その後は少しトーンを下げつつ「本当に白黒つけてほしいんですけど…」と切実な様子で心境を明かした。

 それでも「ここの出会いが本当にうれしい」と客席を眺めると「こんな時期でも皆さんに物語という宝物をプレゼントできると思ってます。今後も映画を応援してください」と呼びかけていた。

 本作は、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』で作家デビューし、数々の受賞歴のある椰月美智子が2016年に発表した同名小説を社会派エンタテインメントの旗手である瀬々敬久監督(60)が実写映画化。

 神奈川県在住の仕事復帰を目指す43歳のフリーライターの石橋留美子(菅野)、大阪府在住の30歳のシングルマザーで息子を愛情深く育てながら懸命に生きる石橋加奈(高畑充希)、静岡県で優しい夫と自慢の優等生の息子に囲まれ幸せそうに暮らす36歳の専業主婦の石橋あすみ(尾野真千子)、同じ「ユウ」という名前の小学5年生の10歳の息子を育てる“3人の母親”たちの物語が描かれる。

 舞台あいさつには菅野、瀬々監督のほか、高畑、尾野、和田聰宏、大東駿介、藤原季節が出席した。