俳優の柳楽優弥が26日、東京・浅草で行われた映画『HOKUSAI』(28日公開)公開直前ヒット祈願報告会イベントに参加。1年越しに公開となった同作への思いを語った。

【動画】田中泯の言葉がぐっとくる!「まともに常識と向き合う」

 九十年の生涯で描いた作品は3万点以上、代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、新千円札のデザインやパスポートに採用されるなど、今なお愛され続けている葛飾北斎。ゴッホ、モネなど名だたる印象派アーティストたちにも大きな影響を与え、米「LIFE」誌の“この 1000年で偉大な功績を残した100人”に選ばれた唯一の日本人でもある江戸時代後期の浮世絵師・北斎の青年期を柳楽は演じた。

 北斎ゆかりの牛嶋神社でヒット祈願も行った柳楽は「コロナで1年延期になりましたが、これもこの作品の運命。この時期に公開できと意味を感じています」と心境を明かす。同神社には北斎が晩年期最後の肉筆画「須佐之男命厄神退治之図(すさのおのみことやくじんたいじのず)」の復元されたものが奉納されている(実物は関東大震災で焼失)。柳楽は「悪いものを跳ね返して、断ち切る力が北斎の絵にはあると思う。大変な状況ですけど、この映画が持つ力で悪いものを跳ね返していけたら」と思いを語った。

 最後に柳楽は「トンネルで例えると、芸術とか演技とか映画という表現する場はトンネルにライトをつけて、出口に誘導する力があると信じている。1日も早く新型コロナウイルスが収束して、皆さんに笑顔が戻る日が来るといいな」とメッセージ。そして「僕は映画の力を信じて発信することを止めず頑張りたいなと思います」と力強く宣言していた。

 本作は、北斎自身に関する資料がほとんど残されていない中、現存する関連資料や史実、作品が生まれた年代などをつなぎ合わせ、同時代に生きた人々との関わりの中でいかに才能を開花させ、「冨嶽三十六景 」などの傑作を生み出し、人生を全うしたのかを浮かび上がらせるオリジナル・ストーリー。今までほとんど語られる事のなかった青年時代の北斎も描かれる。

 イベントには、田中泯、永山瑛太、玉木宏、瀧本美織、橋本一監督も参加した。