TBSの安住紳一郎アナウンサー(47)が、9月末で終了する『あさチャン!』(月~金 前6:00)の後継番組として、今秋スタートする朝の情報番組(タイトル未定)でMCを務めることが19日に発表された。報道がされるやいなや、今のレギュラー番組はどうなるか、勤務体系はどうなるかなど、大きな注目を集めている。ここでは、安住アナの情報番組への思い、現在担当している番組で見せているテクニックなどに絞って“朝の顔”としての挑戦に迫りたい。

【写真】現在『あさチャン!』でMCを務める夏目三久アナ

 安住アナが生放送の帯番組を担当するのは、『ジャスト』(1998~2005)以来16年ぶり。新番組のコンセプトは「ニッポンの朝が見える」。情報番組、バラエティー番組をはじめ、音楽、スポーツ、SDGs、そしてラジオと幅広いジャンルを担当してきた安住アナが、赤坂から日本全国の視聴者の皆様へ、今求められるニュースやさまざまな情報を、的確かつ誠実に届けていく。

 入社2年目で飛び込んだ『ジャスト』での思い出について、安住アナは2019年10月19日放送の『サワコの朝』で「三雲孝江さん、当時はフリーランスでしたけど、とてもよく面倒見てくださりまして。私は今でも世の中で一番尊敬しているのは、三雲孝江さんなんです」とコメント。2005年の『ジャスト』最終回で大粒の涙を流しながら「本当に悲しくてくやしくて仕方ないんですけど、必ずこの時間帯の情報番組の司会として…必ず戻ってきますので。本当に三雲さんには…」と決意を表明するVTRが放映されると、再び涙をぬぐった。

 「ちょっと思い出してしましました。涙もろいんですよ。三雲さんは本当にアナウンサーを育てるのが上手で、普段から自分が考えていることを私たちに教えてくれる。普段から話し合って、当然意見が分かれる場合もあるんですけど、お互いが考えていることを家族のように理解しておく」

 時間帯は異なるものの、再び“朝の顔”として飛び込む安住アナ。情報が発表された直後の22日放送のTBS系『新・情報7days ニュースキャスター』(毎週土曜 後10:00)には、コメンテーターに最も尊敬している三雲氏が笑顔を浮かべて座っていた。番組エンディングでは、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系列)にも出演しており、この秋からは“ライバル”となる可能性もある新井恵理那から「安住さん、朝の番組やるって本当ですか?」と向けられた安住アナは、最後にこう答えた。

 「きょうは意図的に秒数を残すじゃない、新井さん(笑)。10月までには、あとふた波乱くらいありますよ」

 翌朝のTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』(毎週日曜 前10:00)の冒頭では、朝の顔就任が報じられてから、現在のレギュラー番組についてなど、さまざまな憶測の声が飛び交っていることを、笑いを交えながら紹介。「皆さん、私のアナウンサーすごろくを楽しみにしているみたいで『次は、一体どの目に止まるんだろう?』って」と話しながら「発表も早かったので、変な気持ちでいますけど…。でも、私の人生のポリシーである『少し奇妙な進み方』ということが一番の原動力なので。これからも、また変わった秘策なども取り入れながら進みたい」と意気込んだ。

 この言葉を聞いて思い出したのは、昨年安住アナにインタビューを行った時のことだ。『ニュースキャスター』で新型コロナを報道していた際、VTR放送前に「これから●分間VTRが流れます」と普段聞き慣れないフレーズが飛び出したことについて、記者が質問をぶつけてみると「放送界では新しい取り組みで、トリッキーにやってみました」と笑みを浮かべて、狙いを教えてくれた。

 「最初に分数を伝えると、興味のない方がチャンネルを替えてしまうというリスクがありますが、こういう時は先に分数を伝えた方が安心するのではないかと。普段は情報番組を見ない小学生や中学生が目にすることも考えました。動画サイトで最初に分数を見てから視聴することに慣れているので、そういった面も意識して、ちょっと実験的にやってみました」

 その上で、情報番組に臨むスタンスについて、思いの一端をそっと教えてくれた。「出している情報はほかの番組と同じで、独自の情報がたくさん出ているわけではないので、結局情報の伝え方と見せ方と並べ方で違いが出ます。同じ商品を売っているけど、接客態度と包装紙とお店のランクで違いが出るようなもので、情報番組も、きちんと注意をして作業をすれば、よりよく伝わる。今のように世の中が混乱している時は、本当にリーダーの一言、前に出てしゃべる人の一言で変わります。本当に言葉には力があるんです」。

 「好きな男性アナウンサーランキング」(ORICON NEWS)では、2009年にいち早く殿堂入りするなど、トップを駆け抜けてきた安住紳一郎の“アナウンサーすごろく”に、今回大きなイベントが訪れた。言葉の力を常に考え続ける安住アナが、どんな“ニッポンの朝”を見せてくれるのか、まだまだ気が早いが楽しみにしたい。