俳優の安田顕と山田裕貴が出演する映画『ハザードランプ』(2022年公開)の共演者8人が発表された。本作は、代行ドライバーというさまざまな客を乗せる仕事に焦点を当て、夜の町の人間ドラマと男ふたりの奇妙な関係と因縁を描く完全オリジナルストーリー。榊英雄監督と脚本家・清水匡が映画『アリーキャット』以来の再タッグを組み、オール福井ロケを敢行した。

【場面写真】朝ドラで親子を演じた安田顕と山田裕貴が同僚に

 地方都市で代行ドライバーとして働く須貝(安田)。ある満月の夜に、新人ドライバー刈谷(山田)とタッグを組むことに。「――満月の夜には何かが起こる。実際に、女子中学生が誘拐されたのも、満月の夜だった!」。そんな同僚の言葉を背に仕事に向かう二人だったが、さまざまな酔客の相手をするうちに、思いもよらず過去が交錯していき…。

 今回、発表されたのは、須貝の恋人・美乃梨役の松本若菜。須貝を突然訪ねてくる謎の人物・ズーコ役の中村中。須貝と刈谷が働く代行運転会社の社長・黒沢役の石倉三郎。

 さらに、代行運転の利用客として、酔っぱらって須貝に絡んでくる女性客・佳菜子役に阿部純子、地元のスポーツ用品店店主・吉井役に福井嶺南出身の大和田伸也、彼に融資をしている銀行員・高木役に福井嶺北出身の津田寛治、同級生同士の飲み会帰りの客・冨山役に六平直政、相田役に金田明夫が扮し、一癖も二癖もあるキャラクターで主人公ふたりの心の距離の変化に色を差す。

 松本は「撮影は、寒い時期の福井県でした。天気に恵まれない日が続きましたが、晴れが必要とされるシーンでは、数時間晴れ間がのぞき、さらに雪が降るという奇跡的なことが起こりました」と撮影時のエピソードを披露。

 中村は「『ハザードランプ』は「取り返したい」人たちの物語だと私は感じました。10年程前、ミュージシャンの友人が、ほんの少し目を離していた隙に愛用している楽器を盗まれました。未だ楽器は発見されず、友人はずっと気にかけていて、怒りと悲しみで疲れ果てています。その喪失感は一生癒えないかも知れません。脚本を読みながら、そんなことを思い出していました。撮影は主に夜でした。暗くて全貌の見えない若狭湾の波の音に、知らない街を訪れる肩身の狭さと、このまま帰りたくない心細さをあおられながら、私も取り返したいものがある人間を演じました。取り返したい人、取り戻したい時間がある人に観て欲しいです」と、コメントを寄せている。

 福井県出身の大和田は「出演依頼があった時、私の故郷が舞台だと聞き、ぜひ参加しようと思いました。以前、私が故郷福井県を舞台に映画を撮った時、いわゆる嶺北が中心でした。今回は嶺南が中心だと聞いて、これまた、福井県のふるさと大使、敦賀市の観光特使の私としては、うれしい作品になりました。撮影は、榊監督を中心に、とても熱く才能あふれる現場でした」。

 同じく津田は「榊英雄監督が、僕の故郷である福井で映画を撮ると聞いて何とか参加したいなあと思っていたらお声をかけて頂きました。僕の役どころは、主人公が働いている代行屋サービスを利用する酔っぱらったお客さんなんですが、もう一人酔っぱらったお客さんが…。なんと、福井の超巨星、大和田伸也さんです。もう、二人してアドリブの福井弁を喋りまくったので、乞うご期待!」と、見どころを語っている。