俳優の中山優馬(27)が、今冬公開の映画『189』で、2016年公開『ホーンテッド・キャンパス』以来5年ぶりに主演を務めることが決定した。中山は東京都の児童相談所で、虐待対策班に配属されたばかりの新米児童福祉司・坂本大河を演じ、彼とバディを組む弁護士・秋庭詩音役には女優・夏菜(31)が起用。中山と初共演を果たす。

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 タイトルの『189』は、年々増加する児童虐待から“いちはやく”子供を助けることができるよう設けられた児童相談所虐待対応ダイヤル“189”を意味する。ダイヤル“189”に助けを求める小さな命を救うために奔走する児童虐待対策班を通じて、社会問題を描くことで、問題解決の一途を担えればという願いから誕生したヒューマンドラマとなる。

 大河は初めて見聞きする児童福祉の現場に戸惑いながらも子供を案じる優しい青年で、仕事を通じて、苦悩や葛藤を経験することに。そして、詩音は、児童虐待対策班の一員として、法律的知見から、中山演じる坂本大河をサポートし、共に虐待されている子供を守るためともに奮闘していく。

  中山は「児童相談所、虐待、ネグレクトを扱う作品です。残酷な描写もあり、目を背けたくなる瞬間もあると思います。ですが、みんなでこの問題と向き合い、今より良い世の中にする事が出来るきっかけとなる作品になればうれしいです。僕も(この映画を通じて)改めてしっかりと向き合いたいと思います。189のナンバーぜひ覚えてください」と意気込みとともにアツい思いを覗かせる。

 なお、今作は実在事件から着想を得て、オリジナル脚本で映画化。監督には、勝新太郎、北野武のもと助監督を務め、ドラマ『HERO』で演出した第8話で視聴率36.8%をたたき出し、麻生久美子・沢田研二主演映画『eiko』や映画『ゆずりは』でを手掛けた加門幾生氏が監督を務める。

 東京都の児童相談所で働く新米児童福祉司の坂本大河。安定した職業に憧れて公務員試験を受け、児童相談所に配属される。担当するのは、虐待、発達障害、非行、子育てなどで問題を抱えた家庭であり、1人40から50の家庭を受け持つという過酷な現実にさらされながらも、目の前の仕事にまっすぐに向き合っていく。

 そんな折、大河が保護した児童が、親元へ戻ったことをきっかけに再び虐待を受け、命を落としてしまう事件が起こる。小さな命と引き換えに失ったものの大きさは代え難く、大河に苦悩と葛藤が襲い掛かるー。心の傷を抱えたまま、新たな相談をきっかけに、仕事復帰をすることとなるが、そんな彼のもとの現れたのは、人の気持ちに寄り添うことができる弁護士・秋庭詩音だった。小さな命を守るため、二人の奔走が始まる。

■キャスト・スタッフコメント
<中山優馬>
台本を読んだ時はとても残酷な描写もあり驚いたのですが、日本の現実問題として起きているという事に無力さを感じました。
作品に込められた重大なメッセージをしっかりと伝えなければならない、と背筋が伸びる
思いでした。

僕が演じた坂本大河はごく一般的な感性をもった人物なので、多くの方が大河の気持ちに共感していただけると思います。
台本を読んだときから、大河の感覚を理解出来る部分が多いにありました。
そういう意味では似てる部分があるのかも知れません。

夏菜さんは、とても明るくムードメーカーで、重大な問題がテーマなので、つらいシーンが続く現場でも、皆の支えになってくれました。
凄く情熱的な部分もあり魅力的な女優さんで、今回ご一緒出来て良かったです。

児童相談所、虐待、ネグレクトを扱う作品です。
残酷な描写もあり、目を背けたくなる瞬間もあると思います。
ですが、みんなでこの問題と向き合い、今より良い世の中にする事が出来るきっかけとなる作品になればうれしいです。
僕も(この映画を通じて)改めてしっかりと向き合いたいと思います。
189のナンバーぜひ覚えてください。

<夏菜>
初めて共演する中山さんのことは、最初とっつきにくい人なのかなと思っていたのですが、実際は誰よりも熱い男。現場ではおんぶにだっこで、彼から率先してお芝居の提案をしてくださり、年下なのを感じさせないお兄ちゃんのような、頼れる座長でした。
今回演じた秋庭詩音の見て見ぬふりができないところや正義感は、自分にも通じるものがありました。

題材が題材なだけに、台本を読んだときから、責任をもってこの役を演じなくてはいけないと思っていたのですが、わたしにできることは(役を通じて)全うすることができたと思います。この物語には終わりがあるのですが、社会的な問題を題材にしているので、問題解決のきっかけに繋がる映画になっていればうれしいです。

<加門幾生監督>
過去に実際に起こった事件がモチーフ。
「虐待」の余りにも悲惨な現状、児童相談所の係りの現状に何か一石を投じたい思いで作りました。
(今回のキャスティングでは)中山君の作品DVDと生芝居観劇し、このピュアな役と意思の強さが表現出来る役者だと思ったから、夏菜さんは、弁護士としての力強さと包み込む感じが有ると思いお願いしました。
虐待された少女の病室シーンで話を聞く二人の優しさ、声のトーンがこの作品のハーモニーを感じました。この映画で「虐待」が本当に無くなるのかと問われるでしょう、しかし我々は「虐待死」を無くす思いで作りました。一人でも多くの人々が「189」のダイヤルナンバーを覚えて、亡くならなくていい「命」を護りたいと。