ジャニーズJr.の人気グループ・美 少年の浮所飛貴(19)が、初主演する映画『胸が鳴るのは君のせい』が6月4日に公開を迎える。人気少女漫画を実写化した今作において、クールな転校生・有馬隼人役の浮所と、彼を一途に想い続けるヒロイン・篠原つかさ役の女優・白石聖(22)にインタビューを敢行。親友のように仲が良い友達への“片思い”を描いた青春ラブストーリーをみずみずしく演じた2人が今作にかける想いや撮影裏話を教えてくれた。

【場面カット】浮所飛貴イチオシ!“仕留めたな”と思う胸キュンシーン

――今作は漫画家・紺野りさ氏による、累計発行部数250万部突破した人気コミックス(小学館『ベツコミ フラワーコミックス』刊)を実写化。まず、改めてオファーを受けた際の心境はいかがでしたか。

浮所「率直にうれしかったです。僕自身、恋愛系の作品の実写化をずっと演ってみたかったので、こんなにも早く、ジャニーズJr.のうちに経験できるとは夢にも思いませんでした。映画『honey』とか『ニセコイ』『銀の匙 Silver Spoon 』『花男』(花より男子)など、先輩たちの、いろいろな作品を観て育ったので、憧れが現実になって、かなったことは、めちゃくちゃうれしかった。みんなが観て、キュンキュンできる作品にしようと思っていたので、ファンの人にもキュンキュンできたか教えてほしいです」

白石「以前から読んだことがある作品だったので、それが今、実写化されるんだ、という驚きと、つかさ役をいただけたこともうれしかったです。学生の役もまだ演らせていただくことはありますが、社会人役が続いていたので少女漫画原作のヒロインとして呼んでいただけたことはすごくうれしいです」

――演じられた役柄と物語全体についてどんな魅力を感じられましたか。

浮所「有馬は男の子でもカッコいいと思うくらいクール。狙っているわけでなく、しれっとクールな感じ。そりゃ女の子も、好きになっちゃうよな、というかっこよさがある。設定は高校生ですけど、もう少し大人びたクールさを出せるように意識しました。物語として、つかさの一途に有馬を想っている真っ直ぐな心、一度は砕けてもあきらめないところが素敵。それを続けていたから、有馬の心も動いた。今、片思いをされていたり、片思いの経験がある人が共感できるようなストーリーが魅力かな、と思います」

白石「つかさは応援したくなるヒロイン像です。一度、告白してダメでも片思いがやめられない素直な気持ちと、それを伝え続ける姿は同じ女性としても、なかなかできることではない。強さがあって、かっこいい。私もそうなりたいと思わせられる。だけど、頼まれたら断りきれなかったりと優しさからくる、ふとした自己犠牲をしてしまう弱さも魅力。すごく応援したくなりますし、守りたくなるような素敵な女の子です。

つかさを通して片思いすることの切なさも、実ったときのうれしさも素敵で、誰かを好きになるとか、根本的に誰かを思って行動することは大事なことだよね、ということが伝わってほしいです。また、コロナ禍で、楽しみにしていた行事がなくなってしまい悲しい思いをしている方も少なくないと思うので、高校生活の行事がぎゅっと詰まっているこの作品で疑似体験ではないですけど、そういった意味での楽しみ方もできるのではないでしょうか」

――人気原作がある中で、浮所さんは現場に漫画を持ち込み台本と照らし合わせたり、白石さんはいろんな髪型に挑戦されていたとお聞きしました。役作りで意識したことはありますか。

浮所「一番は、漫画原作ということもあって、漫画の有馬のキャラクターから逸れすぎないように。自分自身、割と有馬くんと反対の属性の人(笑)。僕は明るいけど、有馬はクールで静か。自分と真反対を想像するのがわかりやすい、というか、ひらめきがあった。役作りでは、若干ですが、ちょっと声のトーンを低くしたり、落ち着いてる雰囲気やクールさをだせるように考えました」

白石「つかさは、感情がすごく顔に出やすい。やりすぎくらいがちょうどよかったりするのかな、と。予告でも使っていただきうれしかったのですが、停学になった有馬に、会いに行って和解した後、『ガッツポーズをして走っている』という台本を、スキップして、かばんをブンブンしてみました。“うれしい、楽しい”という気持ちが、パッとわかりやすく、人目を気にせず気持ちをそのまま出せたら、つかさに近づけるんじゃないかと。あとは現場のみんなが本物のクラスメイトみたいに関係が深くなって、仕事しにいくのはもちろん、ある意味、登校してるような楽しさもあり、周りのみんなにつかさをつくってもらえました」

――浮所さんは台本に漫画のページ数を書き込むなどの役作りもしたとお聞きしています。

浮所「まねしすぎるのも、オリジナリティーがなくなってしまうので、ちょっとだけ僕のアレンジも加えたりもしましたが、漫画と照らし合わせて、その日に演じるシーンは前日に漫画にふせんを挟んで照らし合わせました。漫画ファンの人にも、映画がいいと言ってもらえるようにすることが一つの目標でした。でも“浮所アレンジ”もあります(笑)」

――スキップなどは白石さんの案なんですか?

白石「私が勝手にやりました(笑)。なにも言われなかったからいいかな、と」

浮所「白石さんアレンジ」

白石「白石アレンジです(笑)」

――白石さんを通して、観ている方は有馬への“胸キュン”を疑似体験すると思うのですが、浮所さんが、観ている人を胸キュンさせるため意識したことはありますか。

浮所「胸キュンシーンはいくつもありますが、一つ一つで“仕留める”ことです。ちゃんと胸キュンさせにいくのは、すごく意識していて。なあなあにするのは嫌で、やるなら、ちゃんとキュンキュンさせたい。前日とかに、顔の向きや、目線を考えて、メモって、ちゃんと、つかさ仕留めにいくような気持ちでキュンキュンシーンは演じました。どの角度がいいかとかを考えながら、ちゃんとキメることを意識しました」

――その中でも、つかさを“仕留めたな”と思う場面はありますか。

浮所「きっと、キュンとくるんだろうな、と思ったのは、林間学校でつかさのシュシュが落ちてしまって、髪の毛を後ろから束ねてあげるシーン。髪を触られることってなかなかないだろうし、僕が女の子だったらキュンときてしまう」

白石「キュンとするシーンに関しては、本当に助けてもらいました。つかさは有馬と距離が近くなったりドキドキするけど、その距離の近さって、つかさのことを女友達として見ているがゆえの距離感だったりする。一筋縄にキュン=うれしいじゃない。もちろんその瞬間はドキドキしているけど、切ないポイントでもある。ドキドキさせてくれることに関しては、お任せしました」

――白石さん的に胸キュンシーンはありましたか。

白石「林間学校のシーンは有馬の優しさからくる行動で、たしかに髪の毛を他の人に触られることってなかなかない。髪の毛を両手で持つか、片手で持つか…。私は両手派なんですけど、両手で持ってくれたから、そっちの方がキュンとしました」

浮所「元々、監督の案では片手だったんですけど、3人で相談して両手にさせていただきました。やっぱりキュンとするシーンって、受け手がキュンとした表情をしてくれたり。うまいから、それでシーンが成り立つと思うんです。ありがとうございます!(笑)」

白石「両手の方が有馬の優しい、丁寧な感じが画に現れるんじゃないかな、と思って…。そうしてもらいました」

■浮所飛貴、白石聖の印象に変化「自分というものをしっかり持っている方」

――今作では板垣瑞生さん、原菜乃華さん、河村花さん、若林時英さん、箭内夢菜さん、入江海斗さんなど、若い世代の役者さんがそろっていますが、撮影現場で印象的だったことを教えてください。

浮所「本当にクラスメイトって感じで、なんでも無いことでも盛り上がれるような感じでした」

白石「なにかの話題で盛り上がったとかでなくて、本当に仲良くなれた感じです。なにをしていた、というより、ずっと居心地のいい関係値を築けました」

――海や文化祭など青春を感じさせるシーンもたくさんありましたね。

浮所「海のシーンでは本番ではビーチボールで遊ぶシーンがあるんですけど、演技でもあるんですが普通に楽しみました(笑)。当時、風が強くて、どこに行くかわからなくて、はしゃぎながらやったのでリアリティというか、それぞれの素も見られるかもしれません」

――浮所さんと白石さんはお二人でのシーンも多かったと思いますが、共演前後で印象の変化はありましたか。

浮所「どうですか?」

白石「一番最初に本読みをした時はお互いマスクをしていましたし、表情もわからなかったけど、撮影が始まってから…“このまま”(笑)。撮影1日目から“このまま”いてくれて。私は普段、一歩引いてしまうところがあり、共演者の方と仲良くなるスピードが遅かったり、むしろ終わってから仲良くなることが多いんですけど、そういうことがなかったです。撮影して、すぐに壁を取っ払ってくれたというか。なので、いい意味で印象が変わらないです」

――浮所さんはいかがですか。

浮所「本読みの時の髪型を今でも覚えているんですけど、前髪も結んできてましたよね?(笑)。ピンク色のつなぎみたいな服を着てて…」

白石「え、そんな服持ってましたっけ…(笑)」

浮所「っぽいの着てて!(笑)。大人っぽい印象はすごくあったんですけど、静かであまり積極的には話さない方だと最初は思っていて、撮影を通じて仲良くなれるかな、と心配だったんですけど、いざ、毎日一緒に過ごすと実はたくさんしゃべってくれたり、思ったことはしっかりストレートに伝えてきてくれて。話もしやすいな、と。仲良くなれてうれしかったですし、よくしゃべるな…と」

白石「すみません(笑)」

浮所「いや、僕がよくしゃべるから付き合ってくれるんですよね。よくしゃべってくれるんだな~って、そのイメージが変わりました」

――ストレートに言われたことで印象に残ったことはありますか。

白石「なんですか?(笑)」

浮所「僕に対して、ということより物事にストレートに。いい意味でサバサバしていて、自分というものをしっかり持っている方なんだなと。もちろんいい意味で!」

――最後に、公開を楽しみにしている方へメッセージをお願い致します。

白石「一度フラれてしまったところから始まるこの作品は、今、大人の方でも、誰かを想う経験があれば、共感していただける方もたくさんいらっしゃるのではないかなと思います。胸キュンシーンもそうなんですけど、人を想うことって素敵だなって改めて映画を通して伝えられたら。現在進行形で片思いしている方の背中を押せる作品になっていたらうれしいです」

浮所「タイトルどおり、自分自身演じていたものの、観ていて胸が鳴る作品になっています。キュンキュンもするし、忘れかけていた青春を思い出させてくれるような懐かしさや、こういう青春を送りたかったなみたいな憧れだったりを味わえると思いますので、ぜひ、みなさんに観てほしいです」