俳優の吉沢亮が渋沢栄一役で主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。本作で栄一の従兄・尾高長七郎を演じている満島真之介が、これまで演じてきた長七郎の印象や、江戸に行き変化した部分を語ってくれた。

【第12回場面写真】栄一の旅立ちを見送る千代

 尾高惇忠(田辺誠一)の弟で、長身の長七郎。神道無念流の剣豪として名をとどろかせるようになり、栄一にとって憧れの存在に。惇忠に代わって江戸や京へ遊学に行き、世情を栄一たちに伝えるという役柄だ。

 満島は、撮影が進むにつれて少しずつ吉沢たちに会えなくなっていることを明かし「長七郎は攘夷志士になりますが、栄一と喜作(高良健吾)はこれから一橋家に仕えることになります。生きる道が分かれ、お互いの環境が変わっていく中で、撮影現場で会えない時間が長くなり『彼らはこんなにも離れていたんだな』と実感しているところです」と大河ドラマならではの感情を味わっている。

 さらに「僕が別番組でNHKに来たとき、武士の姿をした吉沢くんに偶然会ったのですが、それがもう美しくて、凛々しくて、涙が出そうでした。(いや、ちょっと出てました笑)。久しぶりに会えた喜びと、役と本人が時間をかけて重なり合い生きているということを心から感じられた瞬間でした」とかけがえのない時間になったという。

 江戸に行った長七郎は、武者修行で顔つきや佇まいも大きく変わったといい「現代で例えると、田舎から東京の大学に行った同級生が夏休みに帰省したときに、何に影響されたのかすごく変わってしまったみたいな(笑)。そういう経験は遠からずみなさまにもあるはずです」と当時の江戸の影響力のも大きさも感じた。

 きょう放送された第12回「栄一の旅立ち」では、栄一たちの“横濱焼き討ち”“高崎城乗っ取り”計画を命がけで阻止した長七郎。「これは史実として渋沢栄一さんご自身の年表にも必ず入っている、とても重要な出来ごと。栄一と“命のやり取り”をするのはここだ!と撮影前から非常に楽しみにしていました」と印象に残るシーンと語る。

 続けて「長七郎は結婚もしていなければ写真も残っていなかったりと、謎の多い人物ではありますが、この計画実行を彼が止めたからこそ、みなが生き残り、その命が現代の日本につながっているんです。命をかけて仲間と向き合う姿は、尾高長七郎自身の魂が時を超えて、未来に向かう私たちに向けたメッセージでもあるはずです。この作品は単なる歴史ドラマではなく、今を生きる我々にとって大いなる勇気を与えてくれる貴重な作品だと思います」と話した。