10日にスタートした東海テレビ・フジテレビ系オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』(毎週土曜 後11:40)。名古屋出身の毒舌スーパーレディ・中島ハルコ(大地真央)が、ひょんなことから知り合った庶民のダメンズ女子・菊池いづみ(松本まりか)を振り回しながら、東京と愛知を舞台に、世の中の悩みをぶった斬っていく痛快ストーリーとなっているが、ハルコが部下を両側に従えていることから「令和のスーパーセレブな水戸黄門」との評判も上がっている。

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 今回は“ハルコの助さん格さん”ことハルコクリニックの事務長・大谷役の合田雅吏と秘書・若杉役の蕨野友也に着目。特に合田は『水戸黄門』で5代目格さんを演じていたこともあり、不思議な“縁”も感じるが、ハルコを支える2人にそれぞれの役どころやエピソードを聞いた。

■合田雅吏

――事務長・大谷は、どんな役柄ですか?

大谷はハルコ先生のお守り役。爺やとかナイト(騎士)みたいな感覚なんです。というのも2人いるので、若さや動きは若杉(蕨野)に任せて、自分は横で見守っている守護天使みたいな(笑)。実際ハルコ先生はご老公的な立場にいますが、もっと突っ走っていて突き抜けている。自分はとにかく善悪や好き嫌いと関係なく、ハルコ先生が言ったものを100%信じて守ろう、それだけはブレないようにしようと思っていました。また、愛知・三河地方出身の大谷が話す三河弁は、事前に方言指導の方がセリフを録音したものをいただいて練習したのですが、今まで色々やった方言の中で一番難しかったですね。
三河弁の特徴は「じゃんだらりん」と言って、語尾が「何とかじゃん」「何とかだら」となったり、「来なよ」というのを「こりんこりん」と言うんですけど、残念なことに自分が三河弁を使う時はハルコ先生の尾張弁とのやりとりがほとんどなので敬語だと「じゃんだらりん」は出にくくて。あとは地名など単語のイントネーションで違いを出すんですけど、例えば「岡崎」が標準語で「お“か”ざき」と「か」が上がるんですけど、三河弁だと全部をベタっと平坦に読む。セリフで感情を乗せた時に単語だけを平坦に言うのはかなり難しくて最初は苦労しましたが、その後、蒲郡に2週間以上滞在するロケ中、ホテルの従業員とか現地の方の会話からコッテコテの三河弁が聞こえてきて(笑)、この現地学習がすごい参考になって、すっかり大丈夫になりましたね。

――現場エピソードで印象に残ったことは?

ハルコ先生の自宅という設定の部屋がとにかくすごいんです! 30階建てのタワーマンションの29階とかで名古屋市内が一望できて、噂によると家賃が月160~170万円とか。自分はとにかくあの部屋のシーンが好きなんです。社長の自宅なのに何故かいつも若杉と自分(大谷)が何の違和感もなくいるっていう(笑)。その部屋で料理するシーンが何度か台本にあったので監督に「エプロンをしたい」と話したら監督も同じことを思っていたようで結構可愛らしいエプロンを4種類も持つことに。多分そのエプロンは常備されているな、なんて想像したら面白くて…ぜひチェックしてみてください。

――視聴者へのメッセージ

とにかく作品のパワーがすごいので見ると元気になれます。王道のコメディーで「これはないだろう!」って思うところもあるんですけど(笑)、そこも超越しちゃって、ほろっとできて、笑えるドラマ。ハルコ先生演じた大地真央さんという女優の引き出しの多さ・深さ、パワーの結晶をぜひ見ていただきたいですし、そこに少しだけ大谷という爺やでありナイトである自分がスパイスとして、かっこいいハルコ先生を引き立てられていたらと思います。何よりハルコ先生を真ん中にした大谷・若杉っていう3ショットは多分かっこいいと思うので、そこも見てもらえたらうれしいなと思います!

■蕨野友也

――秘書・若杉は、どんな役柄ですか?

クランクインの時にプロデューサーさんからお手紙をいただき「できる人」「ハルコ先生より思考が常に先に行っているキャラクターでいてほしい」というオーダーがありました。ハルコ先生が考えていることは、すでに僕(若杉)が用意して「こういうのはどうですか?」と提示する。本当にハルコ先生を理解しているのは若杉じゃないかと。常に物事に対して対処する力があるのは若杉だと考え演じています。実はそのお手紙、お守りのように、台本とカバーの間に挟んで持ち歩き、迷った時は読み返していました。それと役柄的にコンビを組む大谷役の合田さんに関しては、愛知・蒲郡ロケ中、大浴場で裸の付き合いもしてコンビの絆がより深まった気がします。お風呂の時間は何故かいつも同じで、行くと必ずどっちかがいるんですよ(笑)。

――現場エピソードで印象に残ったことは?

大地さんとは初共演で、同じ事務所のまりかさん(松本)とは2度目の共演なのですが、あまり話したことがなく、今回現場での距離の詰め方をどうしようかと思っていたんです。ツートップ(大地・松本)がかなりハードなスケジュールのなか撮影されていたので、「僕なりに何かできることはないか」ということで思いついたのが肩もみでして(笑)。まずは事務所の先輩ということで近づきやすかった、まりかさんに肩もみを。そして、大地さんに関しては秘書という役柄から現場で自ら話しかけるのはなるべく控えていたのですが、第4話で若杉のある物語が起きるので、そこまでには良い関係性を作り、クリニックのチームワークが出せたらと思っていたんですね。そんな時に大地さんが現場で時々肩をストレッチされている姿を見て「お疲れですか? 何か僕にできることがあれば」と話しかけるところから大地さんの肩も触らせていただくことになりました(笑)。僕はプロの整体師でも何でもないのですが、お2人に少しでも楽になってもらえればと思ったんですよね。

――視聴者へのメッセージ

このご時世、世間に対して「おかしいことはおかしい!」って真っ向から言える人ってなかなかいないですよね。でも、それを言うのが中島ハルコ! 1人の人間として真っ当なことを言っている。そんなハルコ先生を視聴者の方にはたくさん見ていただき、スッキリしていただくっていう側面と、「やっぱりそうだよね」と心打たれてほしいと思っている僕がいます。一方、僕が演じる若杉がいろいろと考えて動いて、犯人を突き止めるという第4話に関しては、過去のトラウマで悩み苦しむ若杉の気持ちと同調するために、自分が過去に経験したことを10何年ぶりに引っ張り上げて役作りをして挑ませていただいたので、それがうまく演技に反映されていたらいいなと思っています!