米ロサンゼルス現地時間で25日、『第93回アカデミー賞』授賞式が行われ、映画『ファーザー』(5月14日公開)の演技でアンソニー・ホプキンス(83)が“史上最高齢”で主演男優賞を獲得した。映画『羊たちの沈黙』(1991年)以来、約30年ぶり2度目の快挙となった。また、同作は脚色賞も受賞した。

【動画】SNSに投稿されたA・ホプキンスのコメント

 アカデミー賞授賞式には不参加だったアンソニー・ホプキンスは故郷のウェールズにいて、このほど自身のSNSに動画をアップし、喜びの声を届けた。

 動画では「おはようございます。生まれ故郷のウェールズに来ています。83歳という年齢になってこのような賞を受賞するとは全く思ってもみませんでした。アカデミーに感謝を申し上げます。そして、あまりにも早くこの世を去ってしまったチャドウィック・ボーズマンにこの賞を捧げます。ありがとうございます。本当に予想外でした。とても光栄で名誉なことと思います」と、コメント。はからずも賞レースで競うことになった、昨年8月に亡くなったチャドウィック・ボーズマンさん(43)をしのんだ。

 映画史に刻まれる役者人生の集大成との声が高いホプキンスの演技。目の動き、呼吸の仕方、体の動かし方、発声など一挙手一投足から目が離せない本編映像もWEBで解禁された。また、アンソニーの半世紀を超える役者人生の最高傑作にして集大成と言えるパーフェクトな演技に賞賛しかない、日本の映画監督(順不同、敬称略)のコメントも以下に紹介する。

■瀬々敬久(映画監督)
 アンソニー・ホプキンスの一挙手一投足は舞踏のように荘厳でありながら、リアリティの極致に到達している。人間という「生き物」を演じながら、人生の「真実」に触れてくる。まるで即身仏のようで、私たちは初めてこのような映画を見る幸福を味わえるのだ。

■行定勲(映画監督)
 アンソニー・ホプキンスのリアリティのある深淵なる演技。失われし記憶、しかし、執着だけは残る人間の悲しみ。これは他人事ではない。これほど自分の記憶が抜け落ち混濁する様をここまで実感できる映画はなかったのではないか。

■白石和彌(映画監督)
 認知症である父の視点で戸惑い不安に陥りながら過ごす90分。スリラーのような感覚に陥るが、見終わるととても愛しい時間を過ごしていたことがわかる。アンソニー・ホプキンスの素晴らしい演技にただただ圧倒された。

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