2人組動画クリエイターの水溜りボンドが、パーソナリティーを務めるニッポン放送『水溜りボンドのオールナイトニッポン0(ZERO)』の1年間の歩みを凝縮した番組本『水溜り本―水溜りボンドのオールナイトニッポン0(ZERO)深夜のアミーゴ―』(扶桑社)が、26日に発売。1年間で経験したこと、この4月からはじまる月1レギュラーへの思いなどをつづった、彼らにとって初の書籍となる。

【動画】水溜りボンド、ラジオ『ANN0』挑戦の1年間を語る

 ラジオブースに集まる2人は、いつもの水溜りボンドとはちょっと様子が違っているかもしれない。動画クリエイター初の『ANN』パーソナリティーとしてのチャレンジ、自由にのびのびとしながらも、ヒリヒリと漂う緊張感。そんなふたりの深夜の溜まり場で、1年間成長しながら本気でふざけてきた“新しい水溜りボンド”の姿が描かれている。YouTubeで国内トップの人気を誇る2人にとって、ラジオと向き合う意味とは何か。トミーとカンタの胸の内に迫る。

――書籍化のオファーを受けた時の心境は?

【トミー】正直、早いなと(笑)。そんなに歴史がないので、パンフレットくらいの薄さになっちゃわないかなと心配でしたが、1年間もやっていないタイミングでお話をいただいて、光栄でした。
【カンタ】僕は『オードリーANN』の番組本を買っていた側の人間なので、出す側になるって本当かなと。不安はありつつ、完成を見た時に水溜りボンドらしい番組本になったのかなと思いました。

――アイデアはそれぞれが出し合って作ったのでしょうか?

【トミー】傑作選などは、完全におまかせです。
【カンタ】今までの僕たちは自分で見え方を気にしていたのですが、今回の本に関してはおまかせしている部分もあって、新鮮な見え方になっているので、すごく面白いですね。
【トミー】思えば、これまで僕たちがやろうと思っていた事が、1年間『ANN0』をやることで、破壊されるくらいに幅が広がって(笑)。いろんな壁にぶつかった1年でしたけど、本になってみて、改めて変わったなと感じました。

――ラジオブースで向き合って話すのは新鮮な体験だったのでは?

【トミー】確かに正面に相方がいるっていうのは、あまりない経験でした。あとは、リスナーからのイジリのメールに、、今までイジられてこなかったということに加えて、相方の声を通して、そういったイジりを浴びせられたことがなかったので(笑)、なかなか新鮮でした。
【カンタ】トミーって人間として特殊だったんです。僕が人生で会ってきた中で一番変くらいの(笑)。まともに音楽もゲームももやったことないけど、番長感があるところがすごく面白くて、そういったちょっとおかしいなと感じるところも「いいじゃん」って受け止めてきたんです。そこをリスナーさんが「お前、そんな事も知らないの?」って、どんどんツッコんできてくれて…。YouTubeだったら、トミーが知らなくても、それが面白い企画になるよっていうスタンスだったのが、ラジオでは「なんで知らないの? やばいよ」みたいなスタンスを僕が取ることになって…。
それは、僕自身も薄く思ってきたけれど「個性」として受け止めてた部分、ラジオではちょっと悪意を持って突いていかないといけない(苦笑)。ファンの方からしたら「カンタどうした?」みたいになっちゃって、ラジオという声しかない媒体での表現でもすごく勉強になりました。

――しゅーじまん(三四郎・相田周二)さんとのやりとりも『ANN』パーソナリティーになったからこそだったと思います。

【トミー】相田さんもそうですけど、小宮さんもそうですね。うれしかったですね。先日の『ANN0』パーソナリティー会見の時も、小宮さんがイジってくれて(笑)。ところで、オレらって、今『ANN0』なのかな?
【カンタ】いや…そこはよくない(笑)?

――月1レギュラーでは、オードリーさんとのリレーとなります。

【トミー】うれしいですけど、怖いよね?
【カンタ】怖いね。うれしいのですが、週1の時はナイナイさんの後でやらせていただいて、今回はオードリーさんの後って、できすぎていて、これは走馬灯かなって思っちゃいます(笑)。こういういい経験ばかりさせてもらって、自分たちもそこに並んでいるんだって勘違いしたら、もう終わりだよね。気持ちを引き締めていきたいです。1年間、週1でやらせてもらって、正直毎週すぐにラジオで焦りもあったんですけど、最近はみなさんの『ANN』などを聞いて、自分たちもこんなことをやりたいなっていうことも浮かんできたりして。これまでは一生懸命やることに精いっぱいだったのですが、月1だからこそ、より水溜りボンドらしさが出る方法を考えられるのかなという気がしています。
【トミー】YouTuberって、YouTubeで全部出ちゃうんですよね。それが、僕らは今年から毎日投稿ではなくなり、ラジオも月1になったことで、余白が生まれるようになって、新鮮な気持ちで自分たちの色を出せるようになったらいいなと。


――書籍の中にある「カンタきゅん」というのは何でしょう?

【カンタ】気になりました? わからないんですけど『ANN0』におけるキャラ分担みたいなもので、頭脳のトミーとかわいいカンタってなっていて…。「このキャラの回収は後々やるんで」って言われたまま、週1の放送が終わっていったんです…。
【トミー】僕もずっと考えていたんです。いつ回収するのかって。
【カンタ】回収されないまま、番組本になっちゃって(笑)。間違ったまま走っちゃっているから。
【トミー】でも、月1放送の初回が24日深夜で、本の発売が26日だから、初回放送ではまだ回収しないです(笑)。本とのズレが出てきちゃうから。
【カンタ】なにそれ、本の事情で回収できないやつ(笑)。まだ回収できないっていうことなので、かわいい担当として、カンタきゅんはやりました(笑)。

――トミーさんは書き下ろしラノベを担当されていますね

【トミー】これは本当に意味がわからなかったな。
【カンタ】トミーは小説家目指しているんですよ(笑)。
【トミー】いや目指してない(笑)。オレ、ラノベが何かわからないまま、タイトルだけ与えられて…。ラノベを知らないっていうところからイジりなので、筆が進まないのに、催促だけくるんですよね。ラジオ関係ないなって思いながら。あれがラノベかどうかは謎なんですよ。
【カンタ】それは読んだ方が判断するということで(笑)。
【トミー】調べたほうがいいものが書けると思うんだけど、知らないまま2000~3000字くらいで、自分なりのラノベを書いてみました。自分の中ではよくできているのではないかなと思っていたら、書籍の担当さんから「最後『あぁ…』って思いました」っていう感想だけで…。感想が「あぁ」だけっていう。しかも、本当は書籍の担当さんから赤ペンですごく直されていたんですけど「そのままの感じがいいので、修正前の状態で出します」って言われまして。すごく間違っていることを、自分だけは理解した状態で、修正前のものが出されていくっていう…。「だったら、赤ペン入れないでくれよ」とも思ったんですけど(笑)、そういった舞台裏も感じてもらいながら、ぜひ読んでいただきたいですね。