英ロンドンを拠点に活動する日本人アーティスト、リナ・サワヤマが15日、英シンガー・ソングライターのエルトン・ジョンとデュエットした「Chosen Family(チョウズン・ファミリー)」スペシャルバージョンをリリース。あわせて、エルトンの美しいピアノ演奏で2人がドラマティックに歌い上げるパフォーマンスビデオがYouTubeで公開された。

【動画】感動的なデュエット『Chosen Family』パフォーマンスビデオ

 「Chosen Family」(選ばれた家族)は、LGBTQ+コミュニティに長らく存在する言葉。この楽曲でも、カミングアウトしたことで自分たちの家族、友人、コミュニティから追放された人々が、新たに「選ばれた家族」として、愛と安らぎを見つけることに焦点が当てられている。

 リナは日本で生まれ、5歳のときにイギリスに移住。2019年からThe 1975らを擁するUKのレーベル「Dirty Hit」に所属し、2020年4月に同レーベルからのデビューアルバム『SAWAYAMA』をリリースした。

 国際女性デーにはレディー・ガガ本人がキュレーションしたApple Musicのプレイリスト「Women of Choice」に「STFU!」「Cherry」の2曲が選出。エルトン・ジョンは自身がパーソナリティーを務めるApple Musicのラジオ番組『Rocket Hour』内で、「『SAWAYAMA』は、2020年にリリースされたアルバムの中でいちばん気に入っているアルバム」と賛辞を贈った。

 エルトンが最も気に入っていた『Chosen Family』でコラボレーションしたリナは「伝説的な存在であるエルトン・ジョンと『Chosen Family』を作り直すことは、とても喜ばしく、光栄な出来事でした。この曲は私たち2人にとってとても深い意味があり、ともにレコーディングを行うことは、決して忘れることのできない貴重な経験となりました。モニター越しに彼の歌声を聴くと震え、彼がピアノのパートを追加したとき、とても感動しました」と大感激。

 続けて「エルトンはアルバム『SAWAYAMA』をリリースする以前から、とても強力なサポーターとなってくれました。私たちがこの曲をレコーディングするために会ったとき、私たちはすぐに意気投合しました」と明かし、「人々がこの“魔法”を聴いてくれることを願っています!」とコメントしている。

 一方のエルトンは「私のラジオ番組『Rocket Hour』に『Comme des Garcons(Like the Boys)』が送られてきたとき、『これは誰だ?』と手を止めました。初めて曲を聴いたとき、とても感動しました。それ以来、私たちは友達になり、今回のデュエットの話をいただいたときにとても光栄名誉だと感じ、心からわくわくしました。彼女は並外れた才能の持ち主です」と共演までの経緯を明かす。

 リナの魅力について「単に流行りの音楽からインスピレーションを受けたクロスカルチャーミックスを表現するのではなく、インターネット世代として育ち、音楽史全体にすぐにアクセスできるがゆえに、本当の愛と理解を持って『良い』と感じるものを掛け合わせています。ジャンルや古い考えに制約されないのです。私は、彼女は輝かしく、自信に満ちた、限りなく魅力的なソングライター兼パフォーマーだと考えています」とべた褒めしている。

 パフォーマンスビデオのラストに手を取り合い「my chosen family」と歌うシーンは、正に「選ばれた家族」となった瞬間のようで、観る者の胸を打つ映像作品となっている。