先月28日に行われた無観客配信ライブで、8年間にわたって所属していた乃木坂46を卒業した堀未央奈(24)。グループを離れ、女優として新たな一歩を踏み出し始めた今、これから目指していく道、涙にあふれた卒コン、そして丸ごと1冊セルフプロデュースのメモリアルフォトブック『いつのまにか』について、話を聞いてみた。グループ加入直後に「バレッタ」(2013)のセンターに抜てきされ、“2期生のエース”として走り抜けた8年間を経て、その大きな瞳でどんな未来を見据えているのか。

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■グループ卒業を徐々に実感 これからの乃木坂46は「ファンとして楽しみで仕方ない!」

――卒業ライブから2週間以上が経過しましたが、現在の心境は?

【堀】ライブ当日もそんなに卒業するという実感がなく、これからはメンバーと一緒に仕事をしなくなるというのがわからなかったのですが、卒業の翌日からメンバーと会わなくなって、自分が卒業したことを感じるようになりました。仕事の合間や移動中に手振りでダンスの確認をするのがクセなのですが、卒業してからもやってしまって「あ、もう踊らないんだ」とか思ってちょっと寂しくなったり……。ふとした時に感じるので、ライブ映像を見返したり、メンバーと毎日連絡を取って、なんとか寂しくならないようにしています(笑)。

――卒業ライブで印象的だったことは?

【堀】アンコール後の卒業セレモニーで、同期のみんなからメッセージをもらったことが本当にうれしかったです。今回は残念ながら会場は無観客だったのですが、その静けさによって“私たちだけの空間”という感覚になり、より一層みんなの言葉が心に響いて、すごく不思議な感情になってしまって。私はあんまり人前では泣きたくないタイプなのですが、めちゃくちゃ泣いてしまいました。みんなの優しさがすごく染みたし、もう会えなくなっちゃうのかっていう寂しさを感じて、そこでグッと感情が揺さぶられましたね。

――あんなに感情があらわになったのは、乃木坂46に入って初めて?

【堀】そうですね。私のスピーチも、体感では5分くらいだったけど、20分以上も喋ってしまったんです。最後だから、言いたいことを事前に整理してきれいな文章で話したほうがいいのかな、とか考えたんですけど、思ったことや伝えたいことをそのままに伝えようと思って話していたら、すごく長くなってしまいました(笑)。でも、自分が思っていたことを全部話せたので、良かったです!

――自分が卒業したこれからの乃木坂46に期待することは?

【堀】これからは新曲や新しい情報を知るのはファンの皆さんと同じタイミングになるので、「次はこんなミュージックビデオなんだ」とか、歌番組でも「きょうはこの衣装なんだ」など、いろいろと楽しませてほしいです。後輩の3・4期生メンバーはこれから大人になっていくし、イメチェンしたり路線を変えてみたり、女の子ならではの変化がどんどんあると思います。誰がどういうタイミングで変化するのかは、誰にもわからないですし、常にチェックしたいですね。みんなの頑張っている姿を見てきて、全員が大きなポテンシャルを秘めていると感じますし、可能性は無限大なので、どんどんかわいくなっていく姿を見るのが一人のファンとして楽しみで仕方ないです!

――乃木坂46を卒業し、堀未央奈を知らない人にどんなところを見せていきたい?

【堀】これからは女優業がメインになっていきます。どんな役でもなりきって、「どれが本当の堀未央奈かわからない」って言われるように振り回していきたいと思いますが、メイクやファッションなど自分のこだわりや、今までの乃木坂46の生活で培ってきたものを生かしていきたいです。一人の女性としてのこだわりを持っていることにも注目していただきたいですし、機会があればコスメなどのプロデュースもやっていきたいと思います。

――歌はもうやらない?

【堀】よく聞かれるのですが、いまは「たぶん」と答えています。「やりません」と言い切ったのに、今後もし歌うことがあったら「え?」って思わせるかもしれないし、将来は何があるかわからないので。女優として歌手の役をやるかもしれないですし、もしかしたらラップをやってるかも(笑)。乃木坂46としていろんなことを経験してきたので、演技する上でも生かせたらいいなと思います。最近は映画やドラマのプロモーションで、役者の方が『ミュージックステーション』(テレビ朝日)に出ることもあるので、いつか乃木坂46と共演することもあるかもしれないですね。ラップでコラボしたり(笑)。

■プライドを持って制作したフォトブック 自分のこだわりを「完全に表現できました」

――卒業記念フォトブック『いつのまにか』は、レギュラーモデルを務めている『ar』チームとのタッグということで、やりたいことを最大限に表現できた?

【堀】自信を持って「できた」と言いきれます。企画段階から参加して、やってみたいことのアイデアをイメージ画像や文章でお伝えしていて、それに応えてくださった『ar』チームの皆さんの優しさに感謝しながら、お届けするからにはいいものにしたいというプライドを持って作りました。こういう写真集などの本に限らず、乃木坂46のライブもそうですし、日頃から発信しているファン向けのメールやブログ、インスタグラムなど、一つひとつのコンテンツでファンの方に喜んで頂けるよう、何に対しても手を抜きたくないと思っています。アイドルの最後の集大成として、そんなこだわりを完全に表現できました。

――お姉さんも登場したので、乃木坂46だけではなく、“現時点の堀未央奈の人生の集大成”とも言える?

【堀】本当にそうですね。姉との対談が掲載されているのですが、会話の雰囲気がいつもより少し優しい感じだったので「よそ行きの顔をしてるな」って思いました(笑)。自分の仕事場に姉がいるのは不思議な感じもしましたけど、うれしかったですね。いつか姉と一緒にコスメブランドとかを作りたいねって話をしているので、その第一歩になったかな(笑)。

――2期生メンバー全7人をプロデュースした企画もありましたが、7人分も考えるのは大変だったのでは?

【堀】1日で7パターンの撮影をしたので、バタバタと忙しかったのですがすごく楽しかったです! それぞれに合うテーマを考えて衣装やメイクを決めて、カメラの種類も全部変えました。現場でもメンバーと話し合いながら「こういうのがいいね」って、一人ずつ違う雰囲気で作り上げることができて、すごく楽しかったですね。

――『ar』の連載でも乃木坂46の若手メンバーをゲストに迎えていましたが、人をプロデュースすることが好き?

【堀】好きですね。プロデュース作業って、自分が考えたアイデアでその人の新たな魅力を引き出せるし、その人が笑顔になってくれるので、すごく楽しいなって思っています。自分も乃木坂46に入って、いろんなメイクや衣装を与えてもらった8年間だったので、私もプロデュースでいろんな人の可能性を広げることができたらいいなって、20代になってから思うようになってきました。

――その人の特徴は直感でわかる? じっくり分析していく?

【堀】すぐに見つけて、会えば会うほど「こういうところもいいな」「こういう感じも似合いそうだな」っていう目線になります。乃木坂46に入ってから自分を客観的に見なきゃいけないことが多くて、自然と分析力が培われたと思います。人にプレゼントを選ぶのが好きですし、「一緒にショッピングに行こう」って言ってもらえると、とてもうれしいです。頼られることが好きなので、今後はプロデュース業にもぜひ挑戦してみたいですね。

――フォトブックのお気に入りカットは?

【堀】本当にいっぱいあるので悩ましいのですが……、後半に収録しているバスルームでゴールドのボディスーツを着たカットがすごく好きです。今まで前髪をあまり上げたことがなかったのですが、スタッフさんから提案されてこの撮影でチャレンジしてみました。こういうヘアメイクが好きだって気づくことができたし、自分で狭めていた世界が広がったような気がします。ギラギラのボディスーツは初めて着ましたが(笑)、オシャレな雰囲気になっていて、乃木坂46時代にはお見せしていなかった一面を披露できたと思いますし、フォトブックならではの写真です。

ほかにも、公園で舌を出しているカットもお気に入りです。最初は違う写真が掲載される予定だったんですけど、好きな写真だったし、ページ構成的にもこういうカットがあったほうがいいかなと思って急きょ変えていただきました。表情筋が豊かな方なので、それを発揮できているかな(笑)。自分でもこういう顔ができてよかったなって思える一枚です。

――かなり大胆なカットにも挑戦した?

【堀】海外のオシャレな広告をイメージしたドラマティックなカットもあるので、ドキッとしていただけたらうれしいですね。このカットは公開していないので、読んでくださる方のお楽しみにしていただければ。フォトブックやスタイルブックはファッション要素がメインになっているものが多いと思いますが、卒業記念だし、大人の魅力も出したかったので、オシャレさにプラスして大人なカットも入れてみました。皆さんの反応がすごく楽しみです!

■結婚相手の条件は「クレヨンしんちゃん好き」 見た目だけじゃない魅力を共感したい

――本作のタイトルのとおり「いつのまにか」大人の女性になった堀さんですが、乃木坂46に加入する前から、変わっていないことは

【堀】『クレヨンしんちゃん』が好きなことですね(笑)。今も毎日見ていますし、着ているパジャマもしんちゃんです。本当に大好きで、「クレヨンしんちゃんが好きな人じゃないと結婚できないよね」って家族で話してます(笑)。姉も大好きで、しんちゃん好きな旦那さんと結婚して、すごくいいなと思いました。だから、私もその伝統を受け継ごうと思っています! 価値観が合うというか、“しんちゃんに対しての価値観”が合う人が理想なんです。しんちゃんの魅力は見た目だけじゃないので、「しんちゃんはカワイイよね」とか表面的なことだけじゃなくて。そういう部分が分かり合える方がいいですし、この基準は大切にしていこうと思います。

――最後に、フォトブックのインタビューで「ポジティブな気分になりたいときに映画を見る」と語っていましたが、いま疲れている人にオススメの映画を教えてください。

【堀】『魔女の宅急便』です。見ている方も多いと思いますが、13歳の少女・キキが魔女として独り立ちするストーリーで、あんなに小さい女の子が家族から遠く離れた場所で頑張っていて、「この子がこんなに頑張っているなら、自分も頑張るしかない」って思わせてくれる。私も悩んだときに何度も助けてもらっているし、人生で一番見ている映画です。きれい事ばかりじゃなく、キキは等身大の女の子だからけっこう毒舌を吐いたりもするし、人間の強さや弱さも描いているのですが、キキの姿には本当に勇気づけられるし、ほっこりと優しく背中を押してくれます。挫折を何度も繰り返しても頑張るキキを見て、何も感じない人はいないと思います。BGMがまったりしているので、ちょっと眠くなっちゃうかもしれませんが(笑)、ちゃんと考えながら見てください!

◆堀未央奈(ほり・みおな)1996年10月15日生まれ。2013年実施の乃木坂46「2期生オーディション」に合格して加入。同年11月発売の7thシングル「バレッタ」でいきなりセンターに抜てきされた。17年より女性ファッション誌『ar』のレギュラーモデル。19年公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』の主役を務め、『第22回上海国際映画祭』で優秀女優賞を受賞した。昨年11月に公開されたソロ曲「冷たい水の中」のミュージックビデオで、グループからの卒業を発表。3月28日に配信で行われた『9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~2期生ライブ~』でグループから卒業した。

◆『乃木坂46卒業記念 堀未央奈1stフォトブック いつのまにか』
約4年半レギュラーモデルを務める女性誌『ar』チームとのタッグで、今の堀の持つ表現力や感性を余すところなく発揮。衣装やヘアメイク、小道具にまでこだわりぬいた撮りおろし写真パートに加え、濃密な読み物ページにいたるまで、これを読めば今の堀未央奈のすべてが分かる内容となる。