Eテレ『みいつけた!』(月~金 前7:30)では、主人公・コッシーの声優を務め、子どもと親から絶大な人気を獲得する一方、テレビ朝日系『ザワつく!金曜日』(毎週金曜 後6:45)では、長嶋一茂・石原良純・高嶋ちさ子といった強烈なキャラクターたちの“交通整理”を担当する。サバンナ・高橋茂雄(45)は、類まれなバランス感覚で子どもから大人まで、幅広い層の心を“声”と“話術”でつかんでいる。

【動画】『iiiあいすくりん(あいあいあいあいすくりん)』第2話

 安定した進行ぶりを評価する声は多く、今年1月末には、くも膜下出血・脳梗塞で病気療養中だった爆笑問題・田中裕二に代わってTBS系『サンデー・ジャポン』のMCを担当。前週の“代打MC”を、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也が務めたことから「1週目で上田さんは味が濃すぎる。上田無双の後は誰もがやりにくいって!」と笑いに変えていたが、高橋への信頼感が浮き彫りになる起用となった。

 「脱出ゲーム」が好きな高橋らしく、発想力が豊かな一面もあり、昨年末に行った『ザワつく!』のインタビュー内で、今年の漢字を「君」としたためたが、その理由について「2020年がどんな年だったか考えたら、結局コロナしか出てこない。コロナを表す漢字をいろいろ考える中で『君』に行き着いたんです。分解するとコロナになるんです」とコメント。これには、良純とちさ子が「すごい発見」「天才だよ」と舌を巻き、一茂は「そういうことに気づける人生って疲れるだろう?」と独特な視点から賛辞を送るなど、印象的なやり取りが繰り広げられていた。

 高橋は『ザワつく!』の現場について、こう声を弾ませる。「お3方ともめちゃくちゃ個性あって、考えがあるので、みなさんの考えを聞けるのが僕自身も楽しくて、割と長時間の収録でも長く感じなかったりするんです。たとえ交通整理できなくても大丈夫な番組だと思っているというところもあります(笑)。みなさんが行きたい方に行っても、それはそれで面白いので大丈夫なのかな」。

 そんな高橋のもうひとつの特徴が“子ども向け番組”への起用が相次いでいること。テレビ東京系『きんだーてれび』(毎週火曜 あさ7:30)内で、4月6日より放送がスタートした、アイスクリームをモチーフにした新作オリジナルテレビアニメ『iiiあいすくりん(あいあいあいあいすくりん)』では、ナレーションを務める。今年、創立45周年を迎える『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などの国民的作品を生み出し続けるシンエイ動画が原作のアニメーション制作をしているとあって「『ドラえもん』のアニメでもお世話になったということもあるので、シンエイさんが言うことであれば、是非協力させていただきたいと思います」と意気込む。

 子ども向け番組での支持の広がりについて、喜びを口にしながらも、気持ちは緩んでいない。「普段やっている仕事とは、違った形でみなさんにお届けできることは大変うれしいのですが、本当にスキャンダルだけには気をつけないといけないですね。子どもたちとそこがつながってしまって、嫌な思いをさせてしまうことをやってしまったらいけないなという気持ちはあります。ただそんなん言うたら、自分の首を締めてしまいそうなので(笑)、より気をつけないと」。

 今回のアニメは、各話約2分40秒で構成される物語で、アイスクリームタウンに暮らす“あいすくりん”たちのほっこりした日常が描かれる。ブルーシールアイスクリームの全面協力のもと、アイスクリームブランド「ブルーシール」のフレーバー15種類と「くま」「カピバラ」「カワウソ」「パンダ」など、広い世代に愛される動物たちを掛け合わせることで、とってもおいしそうでかわいい15のキャラクター“あいすくりん”が誕生した。

 高橋は、作品の魅力について「アイスクリームタウンには、かわいくて魅力的な、あいすくりんたちがたくさん住んでいます。優柔不断な子におっちょこちょいの子、のんびり屋さんに人見知りの子。自分みたいなあいすくりんに共感するもよし、ヘンテコなあいすくりんで大笑いするもよし。いろんな楽しみ方ができること間違いなし!」と太鼓判を押す。

 ほんわかとした世界観に溶け込みながらも、大事にしていたことがある。「アニメーションは、映像を作っておられるみなさん、ストーリーを考えてくださっている方など、いろんな人たちがめちゃくちゃ考えて作った後、僕らが声を入れさせていただくということなので、作ってくださった方々が一番気持ちいい形にできるように応えたいなという気持ちはありました」。万能感あふれる活躍ぶりだが、高橋は手を横に振りながら謙虚に語る。

 「与えられた打席で、ちゃんと応えられるようにしているところを評価していただいているのかもしれないですね。いろんなチャンスがあったり、場面に出くわしたりするので、そこでようやったなと思ってもらえることの繰り返しだと考えています」