俳優の吉沢亮が渋沢栄一役で主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。本作で、栄一や喜作(高良健吾)の“兄い”として、優しく穏やかに成長を見守る尾高惇忠を演じる田辺誠一のコメントが到着した。

【第8回場面写真】じっと栄一(吉沢亮)をにらむ喜作(高良健吾)

 惇忠は、尾高家の長男として従弟の栄一や喜作に学問や剣術を教える。早くから水戸学に傾倒し、栄一たちにも大きな影響を与えた。明治維新後は富岡製糸場の初代場長となり、栄一を支え続けた。

 惇忠という役柄について田辺は「栄一たちより10歳ぐらい年上なので、みんなの面倒を見る『兄い』としての立場だけではなく、剣術や学問の『先生』という側面があります。僕も、祖父が教師と農業を兼業していたので、似たようなところも感じています」と自身と重ねる部分もあるという。

 「ロケに行って感じたことですが、大地や土を触っている強さ、過酷さも含めて、惇忠の思想や生き方が生まれたのかなと思いました。例えば剣術の腕前は長七郎(満島真之介)に追い抜かされたりしています。それはそれで教える立場としてはうれしいですし、喜びでもあります。あんまりガッチリとした上下関係ではなく、同じ目線で成長して行ければと思っています」とほかのキャラクターとの距離感を語る。

 また「後に惇忠は富岡製糸場の工場長になりますが、自分の娘をはじめとして女性を積極的に活用したり、比較的フラットなものの見方ができる人だと思います。栄一や喜作たちに対してもあまり上から物を言う感じにはならないように意識してます。あとは、尊王攘夷であったり思想があんまり過激にとられないように、あまり感情的に見られないように冷静に演じたいと思います」と話している。

 「都会的な洗練されたイメージを持っていた」という吉沢への印象は「共演してみると土くさいというか男くさいというか、しっかりと地に足がついてる印象を受けました。これは最初にお芝居をした時から今でも変わってないですし、僕が知らなかったシーンとかも放送でいっぱい見るとはつらつとして、すごく頼もしいです」と信頼を口にする。

 「吉沢さんが演じる栄一は非常にクレバーな合理的な考え方の持ち主ですが、かといって血が通っていないわけではなく義理人情に厚かったりと、すごく人間的だと思います。その上でみんなが幸せになるために行動したり、不条理に対して『違う』と思ったらそれを表に出せたりというのはすごいなと思います」と吉沢の演技力を絶賛した。