シンガー・ソングライターの谷村新司(72)が4日、東京・国立劇場で開催しているリサイタル2021『THE SINGER』の囲み取材に出席し、公式動画配信サービス『タニムラテレビ』(通称:タニテレ)をスタートすると発表した。

【全身ショット】2年ぶりの国立劇場公演への喜びを語った谷村新司

 『タニテレ』はオリジナルのプラットフォームをつくり、オンラインで谷村の“今”を伝えるオリジナル番組やライブ映像など、多彩なコンテンツを届けていくというもの。

 このサービスを思いついたきっかけは、さだまさしからのメッセージだったという。谷村は「ちょうど去年の今頃、音楽仲間たちにコロナお見舞いのメールをいっぱい送った。一番最初に返事をくれたのがさだまさしだった。そのせりふが『動かんと死ぬで』という簡潔明瞭な返事だった」と回顧。「我々は回遊魚みたいなもので、動きながら歌を届けるっていうことをし続けてきた人間にとって、動けないことは翼をもがれた鳥、そんな状態だった。でも、こんな状況の中で、何か出来ることはないだろうかといろいろ考えてきました。そして、出てきた答えがオンラインだったんです」と経緯を明かした。

 1996年に世界で初めて商業用DVDを発売したことでも知られる谷村。「前人未到な道を切り開いていくのは谷村の役割。自分でもそれを楽しみながらやれることにうれしさを感じている。デジタルでよりよい生活に変えていくという命題に少しでも貢献できればと思っています」と考えを語った。またデジタルに苦手意識を持つ、谷村の同世代に向け「一緒に学びながら初めてのことに挑戦していきませんかという思いも込めて発信していこうと思っている」としている。

 また最近も新しい作品を撮り終えたという。「見てる人と谷村の2人で旅に出るっていうのを撮った。『ラジテレ』という、ラジオのようなテレビは毎週1回。今の谷村の声を伝えていく。新しく始まるコンテンツは、今の谷村と一緒に旅をしていただく。そんな中においしい食べ物を食べるレポートを入れつつ、みんなが楽しめるようなものを日々考えてます」と声を弾ませた。「かつての谷村と今の谷村を同時進行で楽しんでもらいたい。今のところゲストの予定はないが、アリスのメンバーは『いつでも出たい』と言ってくれている」と笑みを浮かべた。

 現在は2年ぶりとなる東京・国立劇場での公演の真っ最中。きのう3日からスタートし、5日まで開催している。7日には大阪・フェスティバルホールでの公演も予定している。5日のコンサートは、インターネットのライブ配信も同時に行う。

■『タニムラテレビ』URL
https://tanimura.tv/