動画配信サービス「U-NEXT」を運営するU-NEXTは30日、同サービスの戦略発表会を開き、代表取締役社長・堤天心氏、COO・本多利彦氏らが登壇。米ワーナーメディアとSVODにおける独占パートナーシップ契約締結を発表した今後、HBO及びHBO Maxオリジナルの新作が日本においてはどこよりも早く、U-NEXTだけで見られるようになる。

【動画】HBOとHBO Maxオリジナルの作品が続々登場

 右肩上がりで成長している動画配信市場。2017年は1429億円だったが、2019年に2926億円に倍増、2020年は3894億円へと急伸した。2025年には6500億円を上回る予測も出ている(出典: GEM Partners動画配信(VOD)市場5年間予測(2021-2025年)。映画興行収入、パッケージの売上と比較しても、動画配信市場が上回っており、配信がエンタメを楽しむメインサービスになっている。

日本の動画配信サービスは、グローバル系、テレビ局独立系、キャリア系などがひしめき合っている中、U-NEXTは立ち上げ当初から独立系サービスとして展開。2020年の売上ではNetflix、Amazonプライムビデオに続く3位、国内勢としては1位。有料会員数は200万人を突破して、増加傾向にあるという。

 今後の事業拡大に向けた戦略として掲げるのは、これまでの基本戦略プラス、「オールインワン・エンターテインメント戦略」と「ONLY ON戦略」。「オールインワン・エンターテインメント戦略」とは、ビデオのみならず、すでにサービスを開始しているブック、今後は音楽、ライブまで含めたデジタルエンターテインメントを一つのアプリ、一つのアカウントでシームレスに楽しんでもらえるように整備するもの。ユーザーにとってはアニメを観た後に、原作漫画を読んだり、主題歌を聴いたりするといったことが1つのアプリででき、権利者にとっては1つのアプリ内でIPのメディアミックス展開ができるといったメリットがある。

 もう一つの「ONLY ON戦略」は、U-NEXTでしか見られないコンテンツの拡充だ。その目玉として発表されたのが、米ワーナーメディアとSVODにおける独占パートナーシップ契約締結。これにより、HBOオリジナルの新作TVシリーズ、ドキュメンタリー、映画すべてと、HBO Maxオリジナルの新作TVシリーズ、ドキュメンタリーすべて(ワーナーメディアがライセンス可能なもの)の日本初独占配信をU-NEXTで行う。

 4月1日からHBO Maxオリジナルシリーズのリドリー・スコット製作総指揮『レイズド・バイ・ウルブス / 神なき惑星』、タイガー・ウッズのキャリアに迫るドキュメンタリー『タイガー・ウッズ / 光と影』の配信がスタート予定。これを皮切りに、HBO期待のドラマシリーズ『The Nevers(原題)』、数々の賞を総なめにした舞台の映画化であるスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮『Oslo(原題)』、など、幅広いジャンルの作品を日本初独占見放題で配信していく。これを機に、人気実力を伴う声優などを起用した吹替版の制作にも力を入れる。

 また、1990年代から2000年代にかけて一世を風靡した『セックス・アンド・ザ・シティ』や、エミー賞10部門を受賞した『チェルノブイリ ーCHERNOBYLー』、J・J・エイブラムス、ジョナサン・ノーラン、リサ・ジョイ製作総指揮『ウエストワールド』、昨年のエミー賞を最多部門受賞で席巻した『ウォッチメン』など、厳選された話題のHBO人気作もU-NEXTで独占見放題配信される。