東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は24日、翌25日から始まる東京2020オリンピック聖火リレーの記者会見を開いた。出席した橋本聖子会長が、24日に病気のため53歳で亡くなったバルセロナ五輪金メダリストの古賀稔彦さんを追悼した。

古賀稔彦さんのプロフィール

 古賀さんは聖火ランナーとして、5月10日に故郷の佐賀県みやき町を走る予定だった。報道陣から質問を受けた橋本会長は「実は私、先ほど訃報を聞き、ちょっと信じられないと言うか、体が震えました」と語った。「ソウル、バルセロナ、アトランタは古賀さんと一緒に出場させていただきました。バルセロナではけがを押して優勝した瞬間が忘れられない。足を引きずりながら、選手村のダイニングでお会いして、ものすごく強い気持ちで決勝に向かっていくとおっしゃっていたので、『すごい強い人だな』と思ったのが印象的でした」と思い出をかみ締めた。

 アテネ五輪金メダリスト・谷本歩実さんが、メダルを獲って古賀さんの胸に飛び込んでいったシーンは「アスリート誰もが憧れるシーンだったのではないか」と回顧。「後進の指導に情熱的なものを注いでくださった姿を見て、こういう方々が次の世代のスポーツ界を引っ張っていただけると思っていたので、大変残念でなりません」と思いを述べた。

 古賀さんは92年のバルセロナ五輪柔道男子71キロ級で金メダル、96年アトランタ五輪で銀メダルを獲得するなど活躍。2000年に現役を引退し、アテネ五輪金メダリスト・谷本さんのコーチや、全日本柔道連盟女子強化委員などを務めた。