ヒップホップグループ・スチャダラパーのANI、ヒップホップアーティストのサイプレス上野、ライターの渡辺志保氏が23日、都内で行われた映画『Style Wars』先行上映会に出席した。

【写真】スチャダラパー・ANIとともに登壇したサイプレス上野

 同作は、ヒップホップ黎明期を記録した1983年製作のドキュメンタリー映画。1970~80年代初頭の米ニューヨーク、サウスブロンクスで生まれたスプレー・アート“グラフィティ”をテーマに、ラップやブレイキン(ブレイクダンス)など、のちに“ヒップホップ”として人々を魅了するカルチャーの生まれ落ちる瞬間をフィルムに焼き付けた。日本ではDVDリリースされたものの劇場未公開となっていたが、今月26日から日本の劇場で初公開された。

 鑑賞後のトークイベントに登壇したANIは「オールドスタイルのヒップホップが好きなので見てて楽しかったですね」と感想を語りながら「今見たら(登場人物が)子どもばっかりですが『ニューヨークは違うな~』と感じる部分がありましたね。今の若い人には見てと言いたい」と話した。

 印象的なシーンについて、ANIは「有名になった奴がディスられたり、アートの方向に行ったら『アイツは終わった』と言われる。そのせめぎ合いって何だろうね。そういう所は大して変わってないのかな。でもそうやって有名になった人のおかげで映画化されて、みんなに知れ渡ったりする。何とも言えないですよね」と笑った。

 ヒップホップ黎明期から現在に至るまでの“変化”を問われた上野は「今は、何もない所から作るテキトーさ。それが若者に浸透してると思います。だって今の時代、スマホで曲作るのは数分ですよ? でもそこからスゴイ奴は出てくるんですよね」と語り、作品の公開を待ちわびるファンに向けて「ぜひこのチャンスを逃さないでご覧になってもらいたい。エネルギーがあふれてる感じを見て、元気になりました」と呼びかけていた。