女優の松下奈緒が、テレビ東京系月曜プレミア8『脳科学弁護士 海堂梓 ダウト』(4月12日放送 後8:00)で主演を務めることが22日、発表された。松下が同局系ドラマで主演を飾るのは今作が初となる。

【場面写真】佐藤隆太、中山美穂、奥田瑛二らが共演

 松下演じる主人公・海堂梓は、現役弁護士でありながら大学の研究室で脳の記憶を研究する「特任准教授」の肩書も持つ女性。自身が弁護人として関わる事件を目撃者や容疑者の“記憶”を手掛かりに、時に強引に脳科学を駆使し裁判に勝つ、異色の弁護士だ。

 そのほか、佐藤隆太が、海堂と時に対立しつつも、共に事件の謎を解明していく年上の部下・斎田誠。奥田瑛二が、正反対な性格の二人を取りまとめる法律事務所所長・鹿島憲太郎。中山美穂が、物語の軸となる彫刻家の殺人事件で、過去に結婚相手二人が立て続けに謎の死を遂げたことで、三人目の夫も亡くなり嫌疑をかけられた彫刻家の妻・冬川沙也加を演じる。

■以下、キャストのコメント

松下奈緒
「初めての弁護士役で、しかも“勝つために手段を選ばない”という海堂先生の役はなかなか緊張感がある役でした。ポーカーフェイスを保つ脳科学者。人に感情を見せない、見せられない、ピシッとしてキリっとしたかっこいい海堂梓というイメージは常に頭の中に置いて演じました。そうした中で『感情は魔物だ』というセリフはすごく印象的で、誰しもが魔物になり得る可能性を秘めているというところが、この物語の一番面白いところでもあると思いました。

でもやっぱり弁護士という役は大変ですね。その人を弁護するというのは、言葉で人を引き付けてやっていかなければいけない、言葉を巧みに武器にして、そして相手のいいところも悪いところもすべて受け入れなければいけない、犯罪者も被害者も弁護しなければいけない。その心の葛藤もあるだろうし、人と人の向き合い方もあるんだなと弁護士のイメージがどんどん変わっていきましたね。その中でも結構ドライな海堂だったので、そこは楽しくやらせていただけました。

『裁判は勝った方が真実』だと勝ちへのこだわりを持つ一方で、自身の正義も貫く。そういうところが海堂の魅力ですが、その中で甘いものが大好きで、何かにつけて助手のくる実とスイーツを楽しんでいる意外性、普通の人間っぽい所もあるキャラクターです。過去からくる部分もあると思いますが、ギャップという部分も彼女の魅力の一つだと思ってやっていました。

弁護士の法廷ドラマに脳科学がプラスされてるというのは、心理戦だったり人の行動を通していろんなことが見えてくる展開で、一歩先を行っていると思うんです。海堂は人のことを深く見ている、それが武器として二つ合わさった法廷ドラマとしての物語展開がこのドラマの魅力だと思いますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです」

佐藤隆太
「撮影期間はあっという間でしたが、一日一日がとても濃密な時間でした。連日朝早くから、遠い現場も多く、スタッフの皆さんはなかなか寝られない中でも毎日本当に気持ちの良いあいさつからはじまって、一日も取りこぼすことなく進み、素晴らしい現場だなと思っていました。だからこそ、このみなさんともっと一緒にもの作りができたらいいなと思い、撮影が終わってしまったことは正直さみしいです。今回は本当に駆け抜けないと最後までたどりつけないような作品だったので、次はもうちょっと長期戦でお付き合いさせてもらいたいなと。

斎田はまっすぐな男です。彼なりの正義感があって、不器用ながらも前に進んでいく姿には好感がもてましたし、そこに関して気持ちよく演じられました。奈緒ちゃんとは以前も何回かご一緒していますが、すごく安心感のある方なのでまた同じ作品で演じられる事を楽しみにしていました。おかしな言い方ですけど…、役者として、という以前に、人として凄く信頼しているんです(笑)。前回は夫婦役での共演だったので、常に互いに支え合うよき理解者という間柄でしたが、今回は全く違う関係性で。対立する所から物語が始まるので、また新鮮な気持ちで向き合う事ができたように思います。そういった関係性も含めて楽しんでお芝居をさせてもらいました。

斎田というキャラクターが、作品を見てくださる方と同じ目線で事件を追っていくような役なので、是非一緒になって、一体何が起こっていて、誰が黒幕で、事件がどう転がっていくのか、推理しながら楽しんでいただきたいです!

中山美穂
「今回の沙也加役は楽しむという余裕は全くなかったです。なかなか、現実的にはほぼありえない役で、そのような心情というのがまったくわからないものですから、本当に手探りで。監督の指示のもと、作り上げた、という感じでした。沙也加が大きな決断をしたところは魅力的かなと思いますね。台本を読んでいる段階から役の気持ちで読んでしまったものですから、ものすごく入り込んじゃいました。私的にはものすごく落ち込む、悲しすぎる役でしばらく立ち直れないくらい悲しかったんです。だから、その部分を大事にできたらと思いながら演じていました。どのシーンも全部悩みましたよ!(笑) ものすごく難しかったですね。映像が仕上がったらどうなっているのか、私も全然想像がつかないです。

今までさまざまな弁護士ドラマはあったでしょうけれども、今回は脳の部分からとらえて脚本が書かれていたので、読み物としても面白かったですし、新しいアプローチのドラマなんじゃないかなと思っています。

奥田瑛二
「鹿島は生きてきた人生の中で、正義と悪という、清濁併せ持ったものを一つの経験値として持つ、芯のある男。内面には、忸怩(じくじ)たる思いもあるので、後進たちを温かい目で見ながら、この世界でどうあるべきか、どう生きていくべきかを、ともに見つめ目指していくというような気持ちを大切にしながら演じました。あまり演じたことのないキャラクターだったので、出来上がった作品を見て、『え、こういうキャラクターなの?!』と驚かれると、ありがたいなと思います(笑)。

松下奈緒さんとは初共演でした。この人が引っ張っていってくれるんだ、という安心感の中で、自分のポジションを演じることができたのは、とてもうれしく、楽しかったです。
裏テーマが、誰しもが持っている感情。ドラマの中でも『感情は魔物である』というセリフは印象的でした。普段、我々は感情に動かされているのか、それとも感情を自分でコントロールしているのか。この作品ではそういう要素が一つの核になっていて、まさに今の現代社会でも普段気づいていない感情の魔物の存在に気づかされると思います。

弁護側には弁護士がいて、そこに検察が対峙する。今回はまさにそうした二つの局面を描かれたドラマになっていて、最初に台本を読んだ時には『おー!』と唸りました。自分の日常の“感情”と向き合いながら見ていただくと、より一層面白いんじゃないかと思います」