女優の高畑充希が主演する映画『浜の朝日の嘘つきどもと』(2021年秋公開)の出演者が新たに発表された。本作は、震災後の福島・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、映画を愛する女性が敬愛する恩師との約束<閉館寸前の「朝日座」再建>のため地元住民とともに奔走する姿を描く物語。

【写真】本作で主演を務める高畑充希

 映画『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』『ロマンスドール』などのタナダユキ監督が、オリジナル脚本を書き上げ、自らメガホンをとった。主演の高畑とは初タッグ。「朝日座」の支配人・森田保造役で落語家の柳家喬太郎。莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子役で大久保佳代子の出演が明らかになっている。

 また、映画のアフターストーリーを描いたドラマ『浜の朝日の嘘つきどもと』が福島中央テレビ開局50周年記念作品として昨年10月30日に放送され、ドラマでは竹原ピストルと高畑充希がダブル主演を務めた。こちらは今後、配信などで視聴できるようになる予定だ。

 今回、発表された新キャストは、次のとおり。喬太郎演じる「朝日座」の支配人・森田保造とともに莉子の「朝日座」再建に協力する岡本不動産の岡本貞雄役に、東京サンシャインボーイズ出身、バイプレーヤーとしてドラマ・映画に活躍する甲本雅裕。ベトナム人技能実習生で大久保佳代子演じる茉莉子のボーイフレンドを、『FUNNY BUNNY』、『町田くんの世界』等の映画に出演した若手の注目株・佐野弘樹が演じる。

 「朝日座」存続を巡り森田らと対峙するオフィスI社員の市川和雄役にドラマから戦隊モノまで幅広い作品に出演する神尾佑。莉子の父でタクシー会社社長の浜野巳喜男役に、ドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系)でも高畑と共演している光石研。「朝日座」の常連で資産家の未亡人・松山秀子役で吉行和子が出演する。

 福島県いわき市出身の神尾は「東日本大震災で福島は大きく変わってしまいました。それは町によって人によって家庭によってさまざまで、一概に悲しみ苦しみと表現できるものではないでしょう。この脚本はそんな福島のとある人々の断片ですが、福島への情愛とそこに暮らす人々への思いをとても感じました。タナダユキ監督の人間に対する洞察力と愛情が観た人の心を温めてくれるでしょう。そして映画の舞台になった映画館が素晴らしい。もしかしたら私も子どもの頃行ったかもしれない映画館。この作品の礎になっていてそれがまた見どころです。福島出身としてこの作品に少しでも参加できて本当によかったです」と、コメントしている。