長編デビュー作『ゴッズ・オウン・カントリー』(2017年)でその繊細な手腕を高く評価されたフランシス・リー監督の最新作、『アンモナイトの目覚め』が4月9日より全国で順次公開される。

【写真】解禁されたその他10点の場面写真

 昨年、開催を見送られた「第73回カンヌ国際映画祭」(仏)や「第47回テルライド映画祭」(米)、「第45回トロント国際映画祭」(加)など、数々の映画祭でオフィシャルセレクションに選ばれていた本作。注目の的になっていたのは、オスカー女優ケイト・ウィンスレット(『愛を読むひと』など)と、26歳にしてアカデミー賞4度のノミネートを誇るシアーシャ・ローナン(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)の初共演。世に忘れられた古生物学者メアリーと、裕福な化石収集家の妻シャーロットという、真逆でありながら、ともに孤独を抱えた女性を演じた2人の演技合戦は映画ファンなら見逃せない。

 女性の生きやすい世の中を創り出そうとする現代において、歴史に埋もれながらも自分を貫いた実在の古生物学者メアリーにスポットライトを当て、物語を紡いだリー監督は、長編2作目にして、世界中のクリエイターが組みたいと切望するケイトとシアーシャという2大女優を迎え、社会や孤独に埋もれた自分を、自らの手で発掘していく女たちの物語を、繊細かつ大胆に描き上げた。

 このたび、ケイト扮するメアリーと、シアーシャ扮するシャーロットの2人を切り取った、11点の場面写真が解禁された。イギリス南西部の気候の激しい沿岸部の町を舞台とし、クラシカルな装いとストイックな空気感が絵画のように美しいカットばかり。男性優位の階級社会の中で、自力で生き抜こうとする労働者階級のメアリーと、高級ドレスを身にまとい裕福な生活を送るシャーロット。それぞれの佇まいから、逃げ場のない狭い世界に生きる登場人物たちの想いが匂いたち、寂寞感を映し出しながらも、なお儚い美しさを秘めたフランシス・リー監督ならではの世界観を感じ取ることができる。