自らの美容整形の体験談や詳しい情報などを、SNSで赤裸々に発信する美容系アカウントにより、美容整形が身近なものになってきている昨今。彼女たちが赤裸々に自身の整形体験を語ることによって、その関心はなお高まりを見せている。「美しくなりたい」という切実な想いの背景には、容姿によって自分を肯定できないという深刻な問題も。今回は美容整形の施術から経過の様子までを事細かに自身のSNSで発信している2人のインフルエンサーに話を聞いた。

【画像】整形美女インフルエンサーが圧巻の変貌…整形前の素顔からコンプレックス部位、現在の華麗な姿まで

■「整形したことで、人として対等に扱ってもらえるようになった」

 17歳のときからこれまでに総額1000万円以上を整形に費やしたという美容整形ちゃん。現在は海外でノマド生活を送りながら、美容整形の情報をYouTubeで発信し、自身の整形手術の過程や体験談も赤裸々に告白している。

 美容整形ちゃんが初めて整形をしたのは17歳のとき。最終的に決断の理由となったのは、友人が整形ですごく可愛くなったことだった。

「当時は新宿でアルバイトしていたのですが、繁華街を歩くスカウトの人にすれ違いざまに『ブス』と言われることもあって、屈辱的に感じたこともありました。友人がポジティブに変化したのを見て、シンプルに羨ましいなと思って、まず鼻にヒアルロン酸を注入する施術を受けたんです」

 そこから整形を極めていくようになったのは、何度もくり返す注入系よりもメスを入れてしまった方が安上がりだったことと、「自分の理想を追求したい」という思いがきっかけとなっている。

「私は『この人みたいな顔になりたい』というロールモデルもいなくて、シンプルに自分が納得したいから整形をしているだけという感じです」

 実際に整形をしたことで、自分の人生や生活は大きく変化したと美容整形ちゃんは言う。もともと内気な性格だったので、繁華街で男性に「ブス」と言われることで、ほかでも言われているのかもしれないと思ってしまっていた。でも、整形をしてからはそういうことが一切なくなったそうだ。

「一人の人として、対等に扱ってもらえるようになった。『人目を気にしないで済む』ということは、『自由に生きられる』ということだと思います。解放されたような気持ちです」

 整形を隠していないとはいえ、SNSやYouTubeで顔出しをして発信するのは決心が必要だったはず。それでも発信をするのには、美容整形ちゃんなりの強い信念がある。

「整形に対する世の中のイメージを変えたかったんです。私は整形をポジティブに考えていますが、“整形をしている”ことで表に出ていく人たちが、ネガティブに特別視されてしまうことが多いと思っていました。だから、まずは整形は後ろめたいことではなく、ポジティブに生活できるようになることだとたくさんの人に知ってもらいたいと思って、顔出しでのSNS発信を始めました」

 YouTubeでは整形の失敗談も語っているが、仕上がりが思ったようなものにならないのは、自分が把握できていないことが悪いので自己責任だという。そうならないように、たくさん調べたり、自分で勉強したりしないといけないと美容整形ちゃんは語る。

「何かを選択するときは、いつでもそうあるべきだと思います。整形は魔法ではないので、なりたい顔となれる顔が違うこともあります。だからこそ、下調べすることはとても大事。自分が一生懸命勉強をして、考えてやったことなら、たとえ失敗したとしても後悔はしないはず。私が自分に厳しいのは、自分が後悔をしないためです」

■継母からの虐待で自己肯定感を喪失するも…整形が示してくれた“道標”

 seinaさんは、幼稚園くらいの頃から自分の容姿に違和感を持っていたという。「私の顔、他の子とちょっと違う気がする」とぼんやりと感じ、容姿のコンプレックスが目に見えて強くなったのは、思春期に差しかかった11~12歳の頃だった。

「大きなきっかけになったのは、片思いをしていた同級生の男の子に『お前、ブサイクだよな』と言われたこと。『私はブサイクなのかも』という違和感が、『私はブサイクなんだ』という事実になった瞬間でした。幼少期に両親が離婚し、思春期のうちに父と死別していることもあり、最初の整形時は引きこもりになっていました」

 初めての整形は12~13歳のとき。大手の美容外科クリニックで埋没法を奥二重にした。決定打となったのは同級生の一言だったが、「それ以前に受けた義理の母からの虐待も関係していると思う」とseinaさんは言う。

「暴力や罵倒で、自己肯定感や自尊心を大きく損なったような気がします。“ありのままの自分”を受け入れる経験ができない幼少期を過ごしてきて、過剰に容姿を気にするようになりました」

「整形をしたいから費用を出してほしい」と父親に話し、かなり反対されたものの、最後は押し切るような形で折れてもらった。父親はその後すぐに体調を崩して、病気で他界してしまったという。その後、父親が残した遺産と夜職で稼いだお金で整形費用を貯めて、700万円を費やして整形をくり返した。

「整形をくり返していた20代前半あたりは、常にメンタルの状態は悪かったです。正式に躁うつ病と診断されたのが23歳のとき。12~13歳あたりから引きこもりだったので、その頃から病の予兆はあったのかもしれません」

 ただ、そういった不安定な精神状態から抜け出せたのも、整形が大きな要因のひとつとなっている。

「整形をして自分が満足できる顔になれたことは大きかったと思います。外見だけではなく内面も変わることができました。整形でコンプレックスが緩和できたことで、『常に気分が落ち込んだ』状態から開放されたと思います。私は整形をきっかけに、やっと精神的に普通になれたんです」

 壮絶な人生を送ってきているseinaさんだが、今現在は信じられないくらい穏やかで幸せな毎日を過ごしているという。整形に関する情報発信を始めてから、さまざまな人との出会いもあり、進んでいくべき道ややるべきことが見えてきたと感じている。

「夫という大切な存在ができたこと。道標ができたこと。『人生の質を高めてくれるものとの出会い』が、私を幸せにしてくれていると感じています。整形も少なからず、そこに含まれているのではないでしょうか」