オリックス自動車は18日、都内で記者説明会を開催し、カーシェアリング事業において新料金プランの導入を発表した。コロナ禍でカーシェアの利用頻度が増加傾向であることから、3月1日から、カーシェアリングサービスに平日限定で乗り放題となる「個人平日定額プラン」を新たに導入する。カーシェアの月額固定での乗り放題プランは大手事業者で初の試みで、19日より申し込み受付をスタートさせる。

【写真】カーシェア平日乗り放題プランの詳細

 コロナ禍において、公共交通機関を使った移動を避け、テレワークによる在宅時間が増えていることなどから、同社は家族の送り迎えや買い物など日常生活におけるカーシェアの利用頻度が増加傾向と報告。昨年4月発出の緊急事態宣言が解除されて以降の2020年9月~2021年1月における同社個人の利用状況は、1回あたり3時間以内の利用件数が前年同期比で約23%増、3時間以上6時間以内では前年同期比で約34%増と、“新しい生活様式”が浸透する中でカーシェアの「短時間利用」が増えている。

 今回発表したプランは、平日の1乗車あたりの利用上限時間内で、車種、走行距離、乗車回数に関係なく月当たり定額で、同日内でも何度でも利用可能なサービスになる。全国のステーションに配備する全車種が対象で、スマートフォンアプリから簡単に予約が可能。「1回あたり3時間以内」で9900円(税込)、「同6時間以内」で1万6500円と2種類の月額料金体系を用意している。

 同社担当者は「コロナ禍においても市場規模は拡大傾向。日本では2012年ごろより加速度的に市場規模が拡大し、2020年3月時点の規模は会員数204万人(前年比25.8%増)」と説明。直近5年の増加率はレンタカーが6.3%に対し、カーシェアは19.7%と市場が拡大しているという。

 また、コロナ禍で20~30代の入会者数が特に増加し、20代以下が12%→34%、30代が27%→31%(※コロナ禍前との比較 2020年6月~2021年1月までの集計)となり、コロナ禍以降に入会の個人会員は30代以下で過半数以上(65%)が構成されている。理由としては「マイカーを保持しておらず、コロナ禍以前は車以外の公共通信機関等で移動していた層が、コロナ禍の3密回避の移動手段としてカーシェアを選択し利用している」という。

 さらに「子育て世代20~30代女性の子どもの送迎、もう少し高い年代での両親を病院へといったシーンなど、3密を避けたい日常移動需要の高まりが見てとれます」。カーシェアの無人貸渡、近隣駐車場から短時間(6時間以下)利用できる点が、コロナ禍の日常生活にマッチしていると伝えた。

 オリックス自動車は、カーシェアリング事業を2002年に日本で初めて事業化し、2018年12月より本格的に全国展開を開始、2020年9月末時点で「オリックスカーシェア」として全国35都道府県、約2000拠点で展開している。主に首都圏・中部・近畿の3大都市圏を中心に新幹線・鉄道の主要駅や空港に設置することで、ビジネスや観光で訪れる法人・個人の方の利便性向上を図るほか、首都圏を中心に大都市圏の郊外などにも幅広く拠点を設けている。