作家の村上春樹氏がディスクジョッキーを務める『村上RADIO』(TOKYO FMをはじめとするJFN38局で放送)が14日、番組の世界観を具現化したライブイベント『TOKYO FM開局50周年記念 村上春樹 produce 「MURAKAMI JAM ~いけないボサノヴァ Blame it on the Bossa Nova~ supported by Salesforce」』を開催した。

【集合ショット】豪華アーティストがズラリと集結

 音楽監督に村上氏と親交の深い大西順子を迎えるほか、小野リサ、村治佳織、坂本美雨などのミュージシャンが登場。スペシャルゲストには、ピアニストの山下洋輔を迎えた奇跡のライブとなり、村治の演奏をバックにした村上氏による村上作品のリーディング(朗読)がステージを盛り上げる。

 村上氏は、自身とボサノヴァの関係について「1964年にイパネマの娘が流行ったときはまだ高校生でした。これがすごいとなってから、当時はビートルズやビーチボーイズ、バート・バカラックがいて、ドアーズがいて、ジミ・ヘンドリックスなど音楽的に素晴らしい時代だった、毎日がね、スリルの連続みたいな感じでした。60年代はクリエイティブが、わっと噴き出す時代で、そんな時に10代を送ることができたのは素晴らしいことでした」と説明。

 イベント当日がバレンタインデーであることにちなみ「高校時代には何度かチョコレートをもらったことがあります。けっこう昔にはなるんですけど、そのころからバレンタインデーはあったんですよね。当時は義理チョコやホワイトデーはなかったのですが、それらが出てきてから、日本の横書きみたいになって興味なくなったんですかね」とコメント。「(今年は)いくつかいただきました、とても幸福な気持ちです」と声を弾ませた。

 コロナ禍での生活については「普段は外国に行っているんだけど、今年は外国に行ってなくて、日本でずっと仕事をしていた。インスピレーションが生まれないことや、もやもやすることは特にないです。ふつうに生きていますね」ときっぱり。「この間、近所をジョギングしていたらイノシシにあって、怖かったですね。日本もワイルドですね」と笑顔を見せながら、村治とのトークで日頃の練習時間が話題になると「僕は練習が苦手なんですよね。音楽はやろうとしても練習が苦手で続かない。小説家のいいところは練習しなくていいところですね。文章の練習なんてしたことないです。好きな時に書いているからね」と明かした。

 ボサノヴァ、トーク、朗読と多岐にわたる魅力あふれるイベントは、14日から21日まで(英語字幕付きは17日から24日まで)配信されており、チケット情報は公式サイト(https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/jam/)で掲載されている。