“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが14日、東京・新宿 歌舞伎町のミラノ座跡地の工事現場で自身初となるワンマンライブ『KEEP OUT THEATER』を配信し、公式発表で4万人が視聴した。

【ライブ写真】ikura、Ayaseソロショットなど20点

 バレンタインデーの午後6時。「YOASOBI」の文字をかたどった巨大な電飾看板の前で、ボーカルのikuraが2ndシングル「あの夢をなぞって」のアカペラパートを情感たっぷりに歌い上げて幕開け。コンポーザー・Ayaseに加え、バンドメンバー4人が疾走感あふれるサウンドを奏でる。

 ikuraが「画面の向こうの皆さん、ぜひ一緒に盛り上がっていきましょう!」と呼びかけると、3rdシングル「ハルジオン」へ。続くMCでikuraは、新宿歌舞伎町のど真ん中、ミラノ座跡地の工事現場でライブをしていることを説明。将来劇場となる予定のこの場所で、一足先にライブをするというYOASOBIならではの遊び心が、会場選びやライブタイトル『KEEP OUT THEATER』にも込められている。

 配信視聴者のコメントも拾いながらファンとのコミュニケーションを楽しんだあとには、「二人の別れの朝を描いた曲です」と少し落ち着いたトーンで紹介し、4thシングル「たぶん」を披露。続く「ハルカ」でもikuraの優しく包み込むような歌声で酔わせる。

 メンバーそれぞれが持ち寄ったマグカップで仲良く乾杯したあとには、不穏なカウントダウンが鳴り響く。自身初となるテレビアニメ主題歌として書き下ろされた「怪物」で場の空気は一変。過剰なほどに炊かれたスモークとアグレッシブな演奏、これまでとは異なる表情を見せるikuraのボーカルワークでYOASOBIの新たな一面をのぞかせた。

 続けて、先月発売された初のCD『THE BOOK』の幕開けを告げるインスト曲「Epilogue」のフレーズが流れる。「明日も明後日も、音楽が鳴り続けますように。」ikuraの祈りのような言葉から、「アンコール」の歌い出し「明日世界は終わるんだって」につなげる演出で、物語性を強く印象付けた。

 Ayaseとikuraが2019年にデビューして以来、怒涛の勢いで駆け抜けてきた活動を改めて振り返ると、ライブはクライマックスへ。2020年を代表する1曲となった「夜に駆ける」を、さらに強固になったバンドのアンサンブルで魅了すると、ラストは「群青」。ikuraはメンバーに、視聴者に語りかけるように歌い、合唱パートで大団円を迎えた。

■YOASOBI『KEEP OUT THEATER』セットリスト
1. あの夢をなぞって
2. ハルジオン
3. たぶん
4. ハルカ
5. 怪物
6. アンコール
7. 夜に駆ける
8. 群青
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9. 夜に駆ける (THE HOME TAKE Ver.)