俳優の板垣李光人(19)が、NHKのよるドラ『ここは今から倫理です。』(毎週土曜 後11:30~深0:00)に出演中。山田裕貴が演じるミステリアスでクールな倫理教師・高柳が悩める高校生の問題に立ち向かう全く新しい学園もので、板垣は都幾川幸人を好演。13日放送の第5話では、都幾川の物語が描かれる。そんな板垣にインタビューを実施し、ドラマの内容や、“美少年すぎる”ことで話題となった『仮面ライダージオウ』のウール役、実写映画『約束のネバーランド』のノーマン役について語ってくれた。

【劇中カット】普段の姿と一変 都幾川幸人を演じる板垣李光人

■共演して感じた同世代・浜辺美波の“すごみ”

【板垣】内容としては倫理的で高校生たちの年代に、よくあるリアルな悩みを30分という短い時間で濃く描いていると思います。高柳のせりふが、めちゃくちゃ長くて、文字で読むと処理をするのが大変だったのですが、いざ現場で山田さんから出る言葉だと、声の感じもあってより自分の中に落ちる感じがあって、面白いですね。

――主演する山田さんの印象は?

【板垣】自分の印象としては、役と山田さんは正反対です。高柳は、声のトーンもしっとりとした感じですし、人に関心をあることを見せるわけではない。山田さんはといえば、とても明るい方。ドラマのテーマ的に「う~ん…』と考えるような内容ですが、山田さんが明るい分、いいバランスというか、現場の空気をいいものにしてくださっているな、と感じますね。

――演じる都幾川幸人のキャラクターは?

【板垣】今までやってきた『仮面ライダージオウ』のウールや、『約束のネバーランド』のノーマンは世界観自体も人物もファンタジーな存在。全体的にフィクションのものでした。今回は愛着障害などを抱える役。目の使い方や力の使い方、顔の筋肉やしゃべり方などバランスを気をつけないと、役をまねしているような感じになる。そうなっては絶対にダメだと思っていました。細かい調整みたいなものは大変でしたし、難しかったですね。

――板垣さんは『仮面ライダージオウ』のウール役で注目度が一気に高まった印象です。動画配信サービス「TELASA」と「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」の2つがタッグを組む共同企画の第3弾の『RIDER TIME 仮面ライダージオウVS ディケイド/7人のジオウ!』(TELASA)、『RIDER TIME 仮面ライダーディケイドVS ジオウ/ディケイド館のデス・ゲーム』(TTFC)が配信となりました。

【板垣】髪の長さとか、ビジュアルは変わっていますね。結構、遊びました(笑)。内容も遊んでいたので。久しぶりに演じるものとしては、とてもちょうどよかったです。取り戻しつつ、楽しみつつ、で。たぶん、ファンの方にも楽しんだことが伝わると思います。初めて読んだときは、同人誌かと思いました(笑)。ファンの人が求める『仮面ライダージオウ』になっていると思いますね。

――『ジオウ』チームでの交流はありますか?

【板垣】最近は、ご時世的にも行けていませんが、みんなディズニーが好きなので、一緒に行っていたりしました。(渡邊)圭祐さんも。意外と行きたがるんですよ(笑)。タイプ的に行きたがらないかなと思って積極的に誘っていなかったんですけど『ディズニーいつ行くの?』って言われました(笑)。そんな連絡を今も取っていますね。

――その後、『約束のネバーランド』でノーマン役を演じました。

【板垣】感情って複雑じゃないですか。表に出ているものと、裏にあるものも違いますし。それに改めて気付いたような気がする作品です。演じる上で潜在的に、そういうものがあるんだと、すごく意識しました。

――同世代の役者さんと話題作で共演しました

【板垣】浜辺美波さんは年齢が2歳しか違わないんですが、持っている圧みたいなものがありました。『約束のネバーランド』を撮っている時は19歳でしたが、10代でこんなに圧が持てるのかと驚きました。それを自在に操っているような感じがして、そんなに年が離れていないのに、スゴいなと思いました。

■『青天を衝け』出演決定 10代で2度目の大河「とても光栄」

――俳優の吉沢亮さんが渋沢栄一役で主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』の出演も発表されました。水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の十八男で、慶喜(草なぎ剛)の異母弟となる徳川昭武を演じます

【板垣】オーディションだったんですけど、受けてから8ヶ月ぐらい経っていたので、正直、受けていたのを忘れていたんです…。急に『決まりました』と連絡を受けて、驚きました(笑)。『花燃ゆ』(2015年)にも出させていただいていて、10代のうちに2回も大河に出させていただけて、とても光栄です。昭武は慶喜の代わりに渋沢栄一と一緒にパリに行くという役。ということは、絶対に何かしらカリスマ性が幼いながらにあったと思う。そこは表現していきたいです。何か光るものがあったと思うので、視聴者の方にも、その空気感を感じ取ってもらえるようにしたいです。

――来年、成人式を迎えます。10代のうちにやっておきたいことはありますか?

【板垣】正直、10代ではやることはやったという感じがあります。いろいろやらせてもらえて、10代のうちにやりたいことはやったので、もういいかなという感じです。今は20歳に向けて、いろいろ思惑があるので、それを実現するために自分なりに考えて、準備していきたい。そういう年です。

――俳優としての目標

【板垣】今までファンタジー色が強い役が多かった。そう考えると、『ここは今から倫理です。』は、漫画が原作ですけど、すごくリアリティがありました。ノンフィクション的な役をやらせていただけたのは大きい。大変ですけど、考えることは楽しいと思いました。この作品を通して、こういう役もやっていきたいなって思いましたね。

――最後にドラマの見どころを

【板垣】倫理や哲学は正解がないもの。今、こういう世の中で正解がないと思うんです。正解って安心できるから、それを無理にでも探そうとしている気がするんです。その中で正解がないものを扱ったドラマで“正解がないことの正しさ”みたいなものが伝わる内容になっていると思います。なので、正解というものに疲れた人には、伝わるものがあると思います。5話は、本当に大変だったので、ぜひ見てほしいです。都幾川の役に入りすぎて過呼吸になっちゃったりして…。愛着障害って、そこまで広く認識されていないと思います。知らないものを抱えている人が、まだまだ世の中にはいるというのが伝わればいいなと思います。