俳優・綾野剛と舘ひろしが共演する映画『ヤクザと家族 The Family』(公開中)に出演する磯村勇斗のファイトシーンから場面写真が一挙解禁した。

【場面カット】背中の『翼』のタトゥーとともに肉体美を見せる磯村勇斗

 映画『新聞記者』(19年)のプロデューサー陣と、藤井道人監督が手掛けるオリジナル作品。99年、05年、19年と変わりゆく3つの時代の価値観で切り取り、男たちの生き様を描いている。自暴自棄になった少年期に、ヤクザの親分から救われ、父子の契りを結ぶ山本(綾野)。ときを経て、彼にも愛する家族ができるが、暴力団対策法の施行でヤクザの有り様と男の環境が一変する。組の存続をめぐる戦いがぼっ発し、その戦いに参加することはヤクザであることを貫くことになるが、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくことになっていく。

 今回3部構成の最終章となる2019年を舞台に 、山本(綾野)を慕い、羨望の眼差しで見つめ続け、成年へと成長を遂げた 磯村演じる半グレ集団のリーダー格・木村翼が初めて登場するファイトシーンの場面写真を一挙解禁。廃倉庫でストリートファイトに興じる翼は、上半身裸で引き締まった体を見せ、背中には名前と同じ「翼」のタトゥーを羽ばたかせている。

 冷静に相手を見定め パンチやキックを繰り出しているものの、時には冷徹な表情で、心の奥底に秘める凶器をチラつかせる。周りの半グレや不良たちは翼と対戦相手を囲み、現代のリアルささながらスマホでその様子を生配信しており、異様な熱気に包まれる様が垣間見えるシーンとなる。

 磯村は、約1ヶ月をかけ、人生で初めて本格的に体づくりをして撮影に挑んだという。「正直、『時間はないな』と思ったんですけど、送って頂いたイメージに近づける最大限の努力はしようという気持ちでやっていました」と、短期間で目指す肉体へ鍛え上げなければならなかったプレッシャーを吐露。

 「登場シーンでしっかり身体を見せとけば、翼のキャラクターが観客にも見える」との監督からの言葉に「撮影までのタイムリミットは1ヶ月。体重を増やして筋肉に変えて脂肪を落とすという作業だと2ヶ月くらいは必要だったので、増やすと同時に脂肪を減らしていくという、もうわけがわからないことをしていました(笑)。とにかく筋トレはひたすらやって、食事も脂質とかを摂らずに量を食べるんですけど、 最終的に監督からOKを貰える体にはなったので、良かったです」と短期集中でどのように体を鍛え上げたかを語る。

 そんな磯村に対して、藤井道人監督は「磯村くんが演じた木村翼という役を誰に託すかということは、この作品ですごく大事な要素でした。面談させていただいたとき、磯村くんが持つニュアンスのなかに、ちゃんと翼が居たんですよね。あと、ロケ地である沼津市の出身で、すごく縁があるなと」。

 「彼は頭が良くて気が遣えるので、どんな監督が撮っても、変わらないベースがあるのかもしれません。しかし、今回はその部分を壊してみたいと思ったんです。わからないことを恐れないこととか、相手への気遣いとか、そういうことは一切気にしなくていいよとのみ込みも早く、今後も一緒にやっていきたい素晴らしい役者だと思いました」と、日本映画界を担う若き俳優へ賛辞を惜しまない。