テレビ朝日系で放送中の土曜ナイトドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(毎週土曜 後11:00~11:30)。本作は、女優の小芝風花主演で、“物の気持ちがわかる”少女モコミと、一見幸せそうに見えるけれど、実はそれぞれに問題を抱える家族の、絆と再生を描くヒューマンホームドラマ。

【写真】過干渉な母親を熱演する富田靖子

 先週23日に放送された第1話では、小芝演じる主人公の清水萌子美が22歳の誕生日に、物が言いたいことがわかってしまうがゆえの生きづらさを自分の言葉で家族にはっきりと伝えた。それは自分の殻に閉じこもって生きてきた萌子美にとって、実は大きな変化でもあったのだ。萌子美の意外な言動に、両親の伸寛(田辺誠一)、千華子(富田靖子)や兄の俊祐(工藤阿須加)は驚くばかり。さらに、物語の終盤には萌子美たちの前に音信不通だった母方の祖父・須田勧(橋爪功)が突然、現れた。勧が娘家族を訪ねてきたのは15年ぶりのこと。そこにはどんな理由があるのか?

 第2話の予告編では、萌子美が大きく変化することを予感させるシーンの数々が登場。俊祐が経営する花屋で働きたいと語る場面や、人の価値観を気にして生きる必要のないことを観に教えられるやりとりなど、萌子美の“自分らしい生き方”を探す物語が動き出す。

 一方で、人と接するのが苦手な妹に接客業が務まるのか俊祐は心配し、子どもたちに対して過干渉気味の千華子からは娘の希望を否定するような言葉も。ついには萌子美が涙ながらに「生まれてこない方がよかったのかなって思ってた」とつらい胸の内を明かす一幕も挿入されている。さらに、第2話のラストでは、勇気を持って一歩を踏み出した萌子美に“小さな奇跡”が訪れる。

 萌子美の家族のキャラクターも鮮明になっていく。清水家で目につくのは、思い込みの激しい母・千華子の立ち居振る舞い。人の話を聞かない、自分の考えを押し付けてしまう、忙しい生活の中で物事を見る視野が狭まっている…。確かに “反面教師”のような一面もあるが、一方でそれは家族を思ってのこと。優れた人物描写に定評のある脚本家・橋部敦子氏の紡ぐせりふや、自身も母親である富田の熱演で、千華子の妻として、また母としての思いが視聴者にどのように伝わるか。

 第2話で千華子は、わだかまりのある父・勧との関係に頭を痛めるだけでなく、夫との間にも暗雲が? 実は夫・伸寛にも家族に話したいことがあるのだが…。そんな一つひとつの出来事の積み重ねの先に、清水家は大きな試練に直面することになる。