楽しく英語を学べるイラストを毎日発信中のこあたん(こあらの学校)さん。Twitterフォロワー数は発信開始から約1年で22万人を超え、先月は「ソーセージとウインナーの違い」「卵と玉子の違い」など、いまさら聞けない食べ物の違いについて発信したツイートが30万を超える“いいね”を集めるなど、その発信に注目が集まっている。昨年11月には『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』を出版、そんなこあたんさんに、SNSで発信を始めた理由、発信におけるこだわり、その想いなど をインタビューした。

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■海外に住み、日本語の難しさを実感「日本語に比べたら英語なんて簡単」を伝えたい

――昨年12月に発信した「今さら聞けない食べ物の違い」のツイートがたくさんのいいねを集めていましたね。普段は楽しく学べる英語のツイートを発信していますが、日本語の使い分けについてのツイートを発信した理由やきっかけを教えてください。

【こあたん】英語が難しいと感じている日本人はたくさんいると思いますが、英語よりも日本語の方が難しいと常々思っています。「こんなに難しい言語(日本語)を話せているんだから、英語なんて簡単だ」と思ってほしくて、たまに日本語の不思議な点や難しい点も発信に織り込んでいます。

――こあたんさんは、オーストラリア在住なんですよね?

【こあたん】そうです。本業は会社員で、現在はオーストラリアに駐在中です。10カ国以上の方々に囲まれながら仕事をしています。

――海外で生活されるようになって、日本語の難しさを感じることは増えましたか?

【こあたん】日本語を学んでいるオーストラリア人の同僚から、日本語について質問されることがあるのですが、答えられないことも多いんです。その度に日本語の難しさをひしひしと感じています。たとえば、『「私は」と「私が」の違い』を質問されても説明が出来なかったり、『大丈夫ってどういう意味?』と聞かれてもすぐに答えられなかったり。英語はルール がきちんと決まっていることが多い一方、日本語は感覚的な部分も多いので、第二言語として学ぶ場合は英語の方が圧倒的に簡単だと思います。

――こあたんさんは、オーストラリアに渡られる前から英語が得意だったのでしょうか?

【こあたん】学生時代に1年間の留学経験があるので、駐在前から最低限のコミュニケーションを取ることはできました。ただ、留学するまでは本当に苦手で、スーパーの店員さんの「How are you?」すら聞き取れないレベルでした。「このまま帰るわけにはいかない」と思い、そこから必死に勉強しました。

■自身で使用した“勉強メモ”を発信「難しいことを易しく伝えてみようが発端」

――英会話の中で躓きやすいポイントを、かわいいイラストとともに分かりやすく解説してくれる作品が印象的ですが、このような学習方法をSNSで発信しようと思ったのはどうしてですか?

【こあたん】留学経験があるとは言え、英語で仕事をするのは初めてだったので、駐在当初は毎日必死で勉強しました。そんな毎日の中で、周囲の駐在員も自分と同じように苦労していることに気付きました。そこで、私が勉強したものを公開すれば、同じように苦労していらっしゃる方々のお役に立てるかもしれないと思ったのが、発信をはじめたきっかけです。職業柄、誰でも一目で分かる資料作成を求められることが多いため、情報発信でもそこで学んだことを活かして、“難しいことを易しく”伝えてみようと思いました。

――以前は「可能性・推量を表す助動詞」や「京言葉で学ぶ英会話」などもたくさんのいいねを集めていましたね。こういった“人に興味を持ってもらう仕掛け”はどんな時に思いつくのでしょうか?

【こあたん】アイディアは自分の中から自然に湧き出るものではなく、インプットしたものからしか生まれないと思っているので、日々アンテナを高く張って、大量にインプットすることを意識しています。Twitter、Instagram、YouTubeに毎日投稿しているので、そのアウトプット量に注目頂くことが多いのですが、日々その何十倍ものインプットをしています。スティーブ・ジョブズの「コネクティング・ザ・ドッツ」ではありませんが、どのインプットがどこでどう面白いアイディアにつながるかわからないので、英語に限らず色々なジャンルの情報を、様々な手段でインプットすることを大切にしたいと考えています。

■言葉は、楽しんで学ぶのが1番「日本人の英語アレルギーを払拭したい」

――このようなツイートに対してフォロワーの方からはどのような声があるでしょうか?

【こあたん】「印刷してノートに貼り付けて毎日勉強しています」「学生時代にこんな教科書があったら良かったのに」という声をたくさん頂きます。「自分の英語学習が他の誰かの役に立てれば」という想いから始めた情報発信なので、そのようなコメントは本当に嬉しいです。また、英語を指導している方から「授業で使ってもいいですか?」というお問合せを毎日のようにいただきます。職業として英語を教えている先生方から認めていただけるというのはすごく光栄ですし、学生さんの役に立てるというのも大変嬉しく思います。

――先生も授業に使いたい資料ということですね。そんな声もあってか、昨年11月に『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』を出版されたそうですね。

【こあたん】これまでSNSに投稿した作品に例文や補足説明を加え、さらに品詞別に整理しているので、体系的に学習していただける書籍を出版しました。 。タイトルに「読まずにわかる」とある通り、私が日頃の発信でこだわっている「一目で理解できる」という点は、書籍の方でもとことん追求しました。長い説明はカットし、ビジュアルで学べることに拘ったので、英語が苦手な方でもとっつきやすい本になっています。また、ある程度英語が得意な方にも「知らなかった!」と言ってもらえるような、雑学的な知識も沢山掲載しています。

――著書を子どもたちにプレゼントしているそうですね。

【こあたん】「日本人の英語アレルギーを払拭したい」という想いから、私の本を子どもたちにプレゼントするクラウドファンディングを立ち上げました。333名もの方にご支援頂いて300万円以上の資金が集まり、1,500冊の書籍をプレゼントできることになりました。英語アレルギーが作られやすい子どもたちに拙著を届けることで、一人でも多くの子どもたちが「英語って楽しい!」「外国人と話してみたい!」「海外で働いてみたい!」と思ってくれると嬉しいです。

――――英語勉強中の方へのメッセージをお願いします。

【こあたん】英語をマスターすると、世界が変わります。世界中に友達ができる、海外の映画や音楽が楽しめる、世界中どこでも仕事ができる。人生の選択肢が増えることで、より楽しい世界が広がります。言葉は、楽しんで学ぶのが1番です。英語は苦手だと諦めてしまっている方や、これまで何度も挫折してしまった方にも、「もう1回だけやってみようかな」と思えるような、楽しく学べるコンテンツをこれからもお届けしていきます。一緒にがんばっていきましょう!