俳優の中村倫也が、テレビ東京系で今年放送予定の新ドラマ『珈琲いかがでしょう』で初主演を務めることが明らかになった。原作は、『凪のお暇』などで知られるコナリミサト氏の同名漫画(マッグガーデンコミックスEDENシリーズ)。実は以前から原作ファンの間で、主人公・青山一(はじめ)のビジュアル、仕草、佇まいが、「中村倫也にしか見えない」との声が殺到。「ぜひ中村倫也で実写化を」という待望論が巻き起こっていた。

【画像】コナリミサト氏のドラマ化決定イラスト

 そんなファンの思いに応えるキャスティングが実現。『凪のお暇』ではゆるふわキャラで注目を集めた“メンヘラ製造機”ゴンさんを見事演じきった中村が、再びコナリ作品のキャラクターを体現する。なお、テレビ東京の連続ドラマにレギュラー出演するのは、『アオイホノオ』『100万円の女たち』『新宿セブン』以来4回目。主演は今回が初となる。

 中村は「オファーをいただくずっと前、一昨年に原作者のコナリさんとお仕事させていただきまして、その頃にこの漫画も読んでいたんです。たいへん楽しく拝読させていただきました。なので世界観の共有はバッチリかなと。あとはテレ東のナナナ推しが楽しみです(笑)」と、コメント。

 原作漫画は、2014年~15年にかけて「WEBコミック EDEN」で連載され、18年にアニメ化されている。いい香りに誘われて向かったその先に待っていたのは、素敵な移動珈琲屋さん。店主の青山は街から街へ、行く先々で、一杯一杯、丁寧に、誠実に、心を込めて珈琲を淹れながら、人生に少し傷ついた人たちの心を癒していく――そんな“幸せを運ぶ珈琲物語”。

 ドラマ化にあたり、監督・脚本を担当するのは、『かもめ食堂』『めがね』『彼らが本気で編むときは、』などで知られ、今年は『川っぺりムコリッタ』の公開を控えている荻上直子。食と共にある数々の温かな物語を生んだあの“荻上ワールド”が、珈琲と共に展開するほろ苦くもやさしさに包まれた世界にどんな息を吹き込むのか、期待が高まる。さらに、監督には、映画『聖の青春』『パラレルワールド・ラブストーリー』の森義隆、映画『ケンとカズ』の小路紘史が名を連ねる。

 原作ファンの声は中村のもとにも届いていたそうで、「お待たせしました、といったところでしょうか。これで僕以外の役者が演じていたら何よりもまず僕が文句を言っていたと思うので、良かったなと思います(笑)。魅力的な監督陣、キャスト陣が集結しました。青山という役を通じてホスト的な立ち位置もうまく演じられればと思います」と意気込んでいる。

 荻上監督の脚本を演じるにあたって、「青山とさまざまな人との関わり合いの中で機微が動いていく様を、丁寧に紡いでいければと感じています。影と包容力のある、珈琲屋のぽわぽわした兄ちゃんとしてまずは存在できればと思います。知らぬ間にコーヒーカップについてしまった汚れを綺麗に落としていくような、そんな作品になると思います。癒しとハラハラを内包するこのドラマをぜひ楽しんでいただければと思います」と、話している。

 なお、合田知弘プロデューサー(テレビ東京 コンテンツ事業局コンテンツビジネス部)は「コナリミサト先生の人気原作をお預かりし、荻上直子監督が連続ドラマ脚本に仕上げて世界観を作られ、そこに今、最も旬な俳優・中村倫也さんを主演に迎える、という本作はきっと他所では味わえない風味のブレンドになることを確信しています! 僕らプロデューサーの仕事は、豆(?)本来の魅力を引き立てながら、雑味が少なくクリアでバランスの良い一杯を視聴者の皆さまにお届けすること。このドラマ、ひと口めはちょっと甘〜く感じるかもしれませんが、回を追うごとに意外なほどビターでハードなテイストに仕上がっていきます。そんな口当たりの変化も、ぜひ楽しみにご覧ください」と、企画の全体像を明かしている。

 原作者のコナリ氏は、イラストを描き下ろつつし、「珈琲いかがでしょうの実写ドラマ化すっごくすっごくうれしいです……!! 最終回までの脚本をすでに読ませていただいているのですが、原作エピソードはもちろんのこと、ドラマオリジナル回もあって楽しみです。中村さんの演じてくださったゴンが素晴らしすぎたので青山も素晴らしすぎる未来しか見えません。珈琲片手に毎週視聴します!」とコメントを寄せた。