テレビ東京のドラマParavi枠 (毎週水曜 深0:58〜1:28)で6日深夜にスタートする新ドラマ『おじさんと猫』で主人公を演じる草刈正雄(68)。役柄は、妻に先立たれて以来、ふさぎこんだ日々を送っていた世界的有名ピアニスト・神田冬樹。神田は亡き妻が「猫を飼いたい」と話していたのを思い出し、通りがかったペットショップに立ち寄るが、そこで、成猫と運命的な出会いを果たす。誰かに愛されたかった猫とおじさまの愛おしい日々が始まる。神田にとってふくまるとの生活は驚きの連続だったが、次第に笑顔を取り戻していく…。

【写真】若々しさと円熟味を併せ持つ草刈正雄

 「原作漫画の表紙を一目見て、私だ。私がやらなきゃ、と思ったんですね。私以外に考えられないって(笑)。中身を読んだら、これは面白くなる、と直感しました。おじさんとふくまるの壮大な愛情物語(ラブストーリー)です。見た目だけでなく、性格的にも面白いほど自分に似ていると思いました。マイナー志向なところや、ちょっとズレているところは、私の中にもある。なので、頭で考えずに、スッと素直に演じることができました」

 違う点といえば本作の神田は最初、動物が苦手なのだが、草刈にとって犬や猫は身近な存在。いまは犬と一緒に暮らしていて、以前は亡き母が飼っていた猫もいたそう。「外で何か嫌なことがあっても、家に帰って犬や猫を見ると吹き飛ぶ。それくらいかわいいし、癒やされてきましたし、いまも癒やされています。だいたい “猫”が登場する作品は人気が出ると確信していますので、“おじさま”としては便乗したいと思っています」。

 猫頼みのようなことを言っているが、それには理由がある。放送が始まったら、本作に登場する“猫”のふくまるが「必ず話題になる」と草刈。

 「不思議なことに心のある猫に見えるんですね、ふくまるが。本当にすごいことです。もらい泣きしちゃうくらい、表情が豊か。おそらく皆さんもびっくりされるんじゃないでしょうか。しかも声は神木(隆之介)くん。本読みの時の第一声には驚きましたね、ぴったりで。私の芝居も人間を相手に演じるいつもと同じやり方で、ブレないように演じたつもり。それがどういうふうに映っているのか、とても楽しみです」。

 資生堂専属モデルとなった1970年から昨年でなんと50年。俳優として、第一線で活動を続けている草刈。最近では大河ドラマ『真田丸』、連続テレビ小説『なつぞら』(ともにNHK)、映画『記憶にございません!』(2019年)など、作品ごとに鮮烈な印象を残している。

 「50年、やってこられたのは、死ぬまで役者はやめない、この仕事で人生を全うする、だからどんなことがあってもしがみつけ、という思いが若い頃からあったから。山あり谷ありですが、負けずに、最後までやり抜くという意気込みはありますね」