女優の石原さとみが3日、自身が主演するテレビ東京系新春ドラマスペシャル『人生最高の贈りもの』(4日 後8:00~9:54)のオンライン記者会見に出席した。新年早々、「こういう役がやりたかったです。それができたことが本当に幸せです」と、作品への並々ならぬ思い入れや、今年の抱負、昨年12月の誕生日の感動エピソードなどを語り、充実した笑顔を見せていた。

【写真】記者会見に出席した4ショット

 本作は、余命宣告をうけた一人の女性と、彼女を取り巻く家族の絆を描いた岡田惠和氏によるオリジナル脚本を、「池中玄太80キロ」シリーズなどで知られるドラマ界の巨匠・石橋冠氏が演出した愛と感動のドラマ。共演に寺尾聰、向井理、勝地涼、キムラ緑子、角野卓造ら。この日の会見には、寺尾、向井、勝地も顔をそろえた。

 撮影は1年半前に行われていたそうで、「その時は当たり前の日常が尊いよね、って思ったんですけど、こんなに状況が変わってしまった今は、当たり前がうらやましいなって、今、この作品を観るとそう思ってしまいます。一日も早く、このドラマのような世界が、時間が、戻ってきてほしい。ご覧になった方たちも、やっぱり、こういう世界がいいなと思ってもらえる作品になっていると思います。新年から理想を描きながらもあったかく幸せな気持ちになっていただけたらうれしいです」と、石原。

 石原が演じる田渕ゆり子は、長野県安曇野ののどかな町で、父・笹井亮介(寺尾)の元教え子で教師の夫・田渕繁行(向井)と暮らしていたが、ある日、父が一人で暮らす東京・豊島区の実家に帰ってくるところから、物語は動き出す。これまで「父と娘」の会話をろくにしてこなかったため、二人の間にはぎこちなさがあったものの、温かく穏やかな日々が過ぎていき…。人生の残りの時間がわずかとなったゆり子が胸に秘めていた決意とは? そしてそんな思いを知った時、父は…。

 本作の見どころを石原は「この物語の始まり、ゆり子の心のスタートとしては、お父さんに会いたい、その一心だと思う。お父さんと同じ時間を過ごしたい、会いたい、話したい、話さなくても同じ時間を共有したい、それをちゃんと行動に移した勇気、その一歩って彼女にとって大きかったと思うんです。親子で素直になれなかったけど、同じ時間を過ごすだけで生まれてくるものがあって、それがとても価値のあることだなと思いました。この作品には敵とか味方とか、日常・非日常、特別とか、大きな出来事があるとか、旅行にいくとか、イベントがあるとか、そういうことではまったくなくて、ただ日常生活を送ることがとても価値があるんだ、ってことがとても良く伝わるお話」と語り、自身の人生にも影響を与えてくれたと熱弁。

 「プライベートでも心に波風を立てないように、落ち着かせて、規則正しい生活を送ろうと意識しながらこの作品に臨みましたし、その後の人生においてもとてもプラスに働く大きなきっかけになったと思います。今年も心落ち着かせて、安定した気持ちでいられて、お仕事の場でさまざまなことをアウトプットしたり、インプットしたり、大きなことを成し遂げたり、プライベートのいい部分を出していけたらいいなと思います」と、今年の抱負につなげていた。

 ドラマは、父と娘の絆、家族愛を描き出しているが、石原自身も身の回りの人たちとの絆が「年々、強さ、ありがさが増している」という。「12月に誕生日を迎えたんですが、仕事仲間や家族、親友たちから、今、会うことができないかわりに、寄せ書きをいただいたのが、本当にうれしかったです。ファンの皆さんからも、写真を集めたアルバムをいただきました。この1年近く、会えなかった中でも思いは伝わる。絆は深まり、愛を感じられる瞬間でした。人とのつながりだったり、言葉にすることだったり、行動してみることだったり、ホコリをかぶらないように関係性を築いていくことが大事だと感じました」と、公私ともに充実していている様子を伺わせていた。