歌舞伎俳優の市川海老蔵が出演する『初春海老蔵歌舞伎』が3日、東京・新橋演舞場で初日公演を迎えた。

【写真】藤の精を演じた市川ぼたん

 新型コロナウイルスの影響を受け、東京での長期の歌舞伎公演は約1年ぶり。演目は、『春調娘七種』、『毛抜』、『藤娘』、『橋弁慶』。海老蔵は成田屋のお家芸である歌舞伎十八番の内『毛抜』で2021年の幕を開けた。そして、お正月の特別企画「お年玉」として、舞踊の名作『藤娘』を市川ぼたん、弁慶と牛若丸の出会いを描いた『橋弁慶』を海老蔵と堀越勸玄が親子で踊り、新年らしい豪華な演目を展開させる。

 感染拡大防止対策として通常の客席数の49.8%となる708席で公演を実施。4年連続で新橋演舞場出演を果たしたぼたんは、藤の精を見事に演じ、その愛らしさに客席には思わずため息が。可憐に、艷やかに踊る小さな藤の精は、大きな舞台を感じさせない踊りを次々と披露した。

 海老蔵と3年連続の新橋演舞場出演となる勸玄の親子共演となる『橋弁慶』では、勸玄が演じる牛若丸が登場。海老蔵演じる弁慶と繰り広げる立ち廻(まわ)りに場内は拍手喝采 。やがて弁慶は打ち負かされ、牛若丸は「我は源の牛若丸」と名乗りを上げ、家臣となった弁慶とともに花道を去っていった。

 また、17日の千穐楽は、歌舞伎本興行史上初となる生配信(Huluストア)を行われることが決定した。