9日より放送されるテレビアニメ『ワールドトリガー』第2期(テレビ朝日系 毎週土曜 深夜1:30)。1stシーズンの放送終了から約4年半経過しており、ファン待望の放送が近づいている。そこで主人公・空閑遊真役の村中知、三雲修役の梶裕貴にインタビューを実施。この期間の心境を聞くと、応援するファンとスタッフの熱量によって役作りに与えた影響を話してくれた。

【画像】トリオン漏れで遊真ピンチ!? ワートリ2期の場面カット

――『ワールドトリガー』2ndシーズンの制作は、2019年12月下旬に行われた『ジャンプフェスタ』ステージイベントで発表されました。人気作にも関わらず、なかなか2ndシーズン制作の発表がありませんでしたが、発表を聞いた時の心境は感慨深いものがあったと思います。

【村中】 1stシーズンが終わったあとの打ち上げの席で「第2期が続いてほしい」とキャスト同士で話していたのですが、原作漫画に物語が追い付いていたこともあり、すぐに叶うかどうかわからない状況でした。その思いが4年半の時を経て実現することになり、夢が叶った感じです。昨年の『ジャンプフェスタ』で2ndシーズン制作が発表となったのですが、ファンの方たちが「ギャー!」と叫んでいてうれしかったですね(笑)

【梶】 1stシーズンでは、原作の物語に加えてオリジナルストーリーも展開。その当時から、キャスト&スタッフ全員の大きな『ワートリ愛』を感じつつ、作品づくりをさせていただいていました。なので、続編を製作決定のご連絡をいただいた時は、本当に嬉しかったです。連載再開記念の上映会や一昨年の『ジャンプフェスタ』でもステージイベントがあり、アニメ放送がない期間でも、定期的に作品ファンの皆様との交流の場を用意していただけていたので、そちらも非常にありがたかったですね。スタッフの皆さんの作品にかける情熱と愛情をあらためて強く感じた瞬間でした。そのような場所がないと、なかなか僕ら演者の気持ちを皆様にお伝えする機会はないので、心から感謝しています。

――約4年半の間が空きましたが、役作りに影響はなかったのでしょうか? この期間の間、それぞれ別の作品に出演し多くの経験を積んでいるので、1stシーズンから変化させない難しさがあったように思いました。

【梶】 この4年半で役が抜けてしまうというようなことは一切ありません。ですが同時に、修というキャラクターはキープし続けるのが難しい役だな、とも感じでいます。2ndシーズンは、彼がより人間的に成長するエピソードが待っているので…少し変化した修をイメージしつつも、いわゆる"彼らしさ"をキープするのは、なかなかハードルが高かったですね。

 年に一度やニ度ではありますが、定期的にイベントを開催していただいていたおかげで、ワートリファンの皆さんの作品愛を、その都度、肌で感じることができていました。もちろん、ほかの作品でも同じような状況はありえるわけですが、それでも…長い期間空いた中でも、変わらず、熱く応援し続けてくださった皆さんには心から感謝の気持ちでいっぱいです。また、イベント等に出演させていただいた際に、僕ではなく、僕を通した"修"を見てくださっていたのがすごくうれしかったですね。何よりも作品を、キャラクターを、一番に愛してくださっているということですから。イベントがある度に僕は原作漫画を読み返していたので、そのぶん、彼(修)と向き合う機会も多かったと思います。

【村中】 私も遊真というキャラクターの存在が薄れることなく、この4年半を過ごしていました。1stシーズンの際に遊真と向き合う時間がたくさんあったので、遊真が体に染み込んでいました。ただ、映像チェックの際に「あれ? 私、地声低くなったかも」と私自身の変化は感じましたね(笑)

 定期的に行ったイベントで「このせりふを読んでみましょう」的な朗読コーナーがあったのですが、あれがなかったら2ndシーズンの役作りは違っていたと思います。そう考えると、スタッフさん、ファンのみなさんが応援し続けてくれたおかげで、私たちは定期的にキャラクターと触れ合うことができていたので、役が抜けなかったのかも知れません。イベントで読むせりふは事前に知らされていたので、自宅で原作漫画を読みながら「あ~、こうだったな」と再確認していました。そこで遊真の存在を確認し続けたことで、今回の2ndシーズンは違和感なく演じることができたのかなと思います。遊真を演じる気持ちの熱量は私自身高いのですが、その熱量は周りが与えてくれたおかげで今があると思いますので、不思議な気持ちです。

――1stシーズンは朝方に放送されていましたが、2ndシーズンは深夜帯での放送となります。演出もかなり変更されているそうですが、演者側として注目してほしい部分はどこでしょう。【梶】 2ndシーズンの修は1stシーズンと比べると、人間的な強さが明らかに違うので、まずはそこに注目していただきたいですね。もともと芯がしっかりしていて、意外と我(が)が強いキャラクターだと思うのですが…もちろん周囲の意見にあわせる大切さも知っていて、自分の意思を抑え込むような描写もありました。そういった空気感は、僕らの社会にもあるような気がします。そう考えるとあらためて、この作品が、いかにリアリティを持って作られているかを感じさせられますよね。僕にとっての印象的な台詞に「僕がそうするべきだと思ったからだ」というものがあるのですが…自分の意思を再確認し、それを信じて行動に移した時の彼は、恐ろしく強いなと思います。

 2ndシーズンの修は、玉狛第二のリーダーとして「チームとして何ができるのか」を第一に考え、周りにアクションをかけていくのですが…その中に、等身大の思春期の若者らしい葛藤もあって、修という人間の魅力がとても詰まった物語になっているような気がします。

【村中】 朝の放送の時は子どもに配慮した刺激的過ぎない表現をしていました。今回、深夜帯での放送となったことで、原作をうまく再現しています。トリオンの色も変化しているので、漫画の世界観をリアルに表現する試みをしているので、その辺りは視聴者として楽しみなところです。

 1stシーズンは遊真の不思議な感じを描くことが多かったのですが、2ndシーズンは修と千佳が、自身が抱える壁を乗り越える姿が描かれます。さらに、登場キャラクターも増えるのですが、それぞれバラバラな個性で違う意思を持っているので、多くの名言が生まれているなと感じています。…具体的には本編のお楽しみということで(笑)

■『ワールドトリガー』作品概要

 「近界民(ネイバー)」と呼ばれる異世界からの来訪者・空閑遊真と、近界民の侵略に対抗する界境防衛機関「ボーダー」の隊員・三雲修が、未知なるモノとの接触や戦いを通して成長していく姿を描いたSFアクション。原作漫画が『週刊少年ジャンプ』にて2013年2月より連載がスタートし、18年12月より『ジャンプSQ.』へ移籍連載。テレビアニメが、14年10月から16年4月まで全73話がテレビ朝日系で放送された。

 アニメ2ndシーズンの物語は、「近界(ネイバーフッド)」最大級の軍事国家アフトクラトルと従属関係にある惑星国家「ガロプラ」のメンバーが、“ボーダー”本部を襲撃し、激しい攻防戦を描く「ガロプラ編」が展開される。