俳優の藤原竜也が主演で、竹内涼真が共演する映画『太陽は動かない』(3月5日公開)。同じ事務所に所属する2人だが、共演は本作が初めて。お互いを「涼真」「竜也さん」と呼ぶ間柄の2人の、これまでの歩みと今回演じる役柄に迫る。

【場面カット】メガネ&スーツ姿の竹内涼真

 原作は、『パーク・ライフ』で芥川賞を受賞し、映画『悪人』(2010年)や『怒り』(16年)など映像化作品を残している吉田修一氏が執筆した同名の小説。メガホンをとるのは『海猿』シリーズや『MOZU』シリーズなどを手がけている羽住英一郎監督。さらに、吉田氏監修のオリジナルストーリーの連続ドラマ版も昨年5月からWOWOWで放送された。

 物語は、誰が敵か味方かわからない命をかけた頭脳戦。24時間ごとにリセットされる心爆弾を心臓に埋め込まれた鷹野(藤原)と田岡(竹内)は「新時代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェントたちとのバトルを展開。陸海空問わずに繰り広げられるアクションシーンもあり、極限のタイムリミット・エンターテインメントが展開される。

 『バトル・ロワイアル』では数多くの新人賞、『デスノート』では頭脳明晰な夜神月役、『カイジ』シリーズでは全人生をかけるギャンブラー、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』では、剣心の最大の敵・志々雄真実役で、圧倒的な存在感を放ってきた藤原。本作では、AN通信のトップエージェント・鷹野一彦を演じ、死と隣り合わせという極限状態でありながら、明晰な頭脳と突出した身体能力を合わせ持ち、どんな危険にも冷静沈着に判断をくだす、プロフェッショナルの姿を披露している。

 対する竹内は、『下町ロケット』『帝一の國』『陸王』、そして『テセウスの船』と、技術者、生徒会長、長距離ランナー、殺人犯の息子など、ラブコメからシリアスなミステリーまでジャンルを問わず幅広い役者としてキャリアを積んできた。今回演じる田岡は、勇敢で行動力もあるが、仲間の死に耐えられない優しさや、心臓の爆弾への恐怖が頭から離れないなど、精神的な弱さもみせ、鷹野とは違う角度で任務に立ち向かう。

 ブルガリアでもロケが行われた本作。長きにわたる撮影のなかで、食事やトレーニングをともにしたエピソードを明かしているが、藤原は「劇中でも田岡がずっと横にいたけれど、実際の撮影でも心のよりどころというか。2人だからできたことはたくさんあったと思う」と過酷な撮影を経て、竹内と信頼関係を積み重ねたことを話している。