東大発の知識集団QuizKnockの伊沢拓司(26)にとって、2020年は「習」の1年だった。「レギュラーのお仕事もいただけたり、企業さんとのコラボレーションもありました。いろんなことにチャレンジできる1年で、チャンスを前借りしていただけて、それに応えるために必死こいて、その日できることを必死にやった1年でした。僕によくぞ賭けてくださったなという感じですね(笑)」。そんな伊沢に、コロナ禍での活動、来年への課題、クイズ業界を目指す人たちへのエールなどを聞いた。

【動画】伊沢拓司”クイズ王”としてCM出演

 コロナ禍での活動となった1年だったが、クイズと「おうち時間」の好相性を感じることも多かった。「クイズ業界的には、2010年くらいからスカイプでやったりしていたので、ノウハウも溜まっていて、そこで対応できたのは大きかったです。QuizKnockや『東大王』を経由してのクイズ人気をありがたいことに感じていますし、リモート中はアプリなどを使って非常に多くの方にクイズを楽しんでいただけました。『東大王』も生放送をやりましたが、クイズとリモートの相性がいいんだということで、それも追い風としていただけたのかなと。僕自身が今後やっていくべきことは、クイズの面白い世界を手広く、そしてたくさんの引き出しを持って見せていかないといけないので、2021年は勝負の年になるなと思っています」。

 勝負の年にやるべきことは何か。「若者に訴求するには、僕は若干年齢も重ねているので、会社を通して後輩を育てる、クイズ業界を通して、もっとクイズの将来を支えていく人を増やしていくことも大事になってきます。そのためにできる状況整備をしたいですし、バトンタッチをいかにできるかというのも大きな課題です。早い段階で、いちクイズプレーヤーに戻って最強を目指したいっていうのもあります。早押しなどは、かけた時間に比例している部分もありますが、寄り道をして得た知識と、ガチガチに勉強させた知識を融合させたら、最強だと思うんです。今、誰にもできない勉強の仕方をさせてもらっていて、ボタンを握っている時間だけがクイズじゃないので。それと座学が組み合わさったら最強だなと」。

 “最強”を目指すために、常に“クイズ視点”で考えている。「ニュースを見ると、スマートフォンのスクリーンショットをバンバン撮って、6000枚くらい溜まっています。忘れないように、スクリーンショットのスクリーンショットを撮ったりして(笑)。ロケは予習が必要なので、それ用にもフォルダを作って、これを言おうと考えをまとめていますね。知識をしゃべること以外はあまりできないですし、それを期待されて呼ばれているのであれば、まずはそこをやってからかなと。予習しかできることがないので」。そんな伊沢が“クイズ王”として出演するテレビCM「スカパー! 無料の日」が31日より放映されるが、クイズ業界を目指す人たちへエールを送る。

 「自分が楽しいと思ったことを楽しめることが必要かなと考えています。クイズを楽しむには、やはり知識は必要だし、人に勝てる分野も大切。クイズ王も全部の分野で他人に勝てるかといったら、そんなことはありません。自分が好きなジャンルを極めておけば、勝てるチャンスはあります。仕事にしたいと思ったら、まずはクイズを楽しむ。そのためには、何か楽しめるジャンルを持っておく。知っているジャンルがあると、派生して覚えることができます。僕もサッカーが好きだったので、そこから国旗を覚えることができました。そういうつながりをもってくれるので、ひとつこれは面白いなというジャンルをこれは語れるくらいまでになってくれたら。好きなことを極めてほしいです」。