先日の“女優部門”に続き、ORICON NEWSでは年末恒例の『2020ブレイク俳優ランキング』を発表。コロナ禍ではあるが、夏以降はドラマや映画等が再開され、上半期から大きく変動したランキング結果に。1位に輝いたのは、2020年はドラマや映画、アーティストと多彩な活動を見せた【北村匠海】となった。

【ランキング表】半沢、わたナギ、MIU…ヒットドラマに出演したあの“おじさん芸人”もランクインしたTOP10

■俳優、声優、歌手とマルチな活躍で認知度が拡大した1年に

 俳優だけでなくダンスロックバンド・DISH//として活動する【北村匠海】が1位に。俳優として映画『君の膵臓をたべたい』など話題作に出演していたものの、同ランキングに登場することはなく今回が初登場で1位を飾った。

 今年は『サヨナラまでの30分』、『思い、思われ、ふり、ふられ』、『とんかつDJアゲ太郎』、『さくら』と主演映画4本、秋クールの『おカネの切れ目が恋のはじまり』などドラマ4本など多数の作品に出演。人気の理由は、シリアスで重厚な人間ドラマからおバカ全開のポップなコメディまで、どんな役柄も自在に演じ分ける器用さ。

 映画『サヨナラまでの30分』でバンドのボーカルに豹変する難役を演じた際には、井手陽子プロデューサーから「この難しい役は、演技力にたけていて、繊細な感性を持った俳優しかできない、北村匠海さん以外には考えられなかった」と絶賛された。

 また、北村はアニメ声優、CM出演、『めざましテレビ』(フジテレビ系)のマンスリープレゼンター、DISH//の「猫」のヒットと、様々な場面で話題を集めた。「猫」はYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で公開され8000万回再生を記録。その結果、『MTV VMAJ 2020』では「Best Buzz Award」をDISH//が獲得。 『第62回輝く!日本レコード大賞』でも「猫~THE FIRST TAKE ver.」が「優秀作品賞」を受賞したことも話題に。

 大躍進を遂げた北村に「バンドとしての活躍は勿論、俳優としても多くの作品に出演しているから」(滋賀県/10代・男性)、「毎クール、何かしらのドラマで見たような気がする。映画も公開されて活躍してると思う。歌も上手いし期待している」(東京都/50代・女性)と老若男女が絶賛。

 音楽活動も話題を呼び、「役者の仕事だけでなく、バンドのヴォーカルとしても注目を浴びた一年になったので」(大阪府/50代・男性)と評価された。

■『半沢直樹』での森山役を好演 3枚目だけじゃない演技に評価

 上半期ランキングには入っていなかったが、7月クールのドラマ『半沢直樹』(TBS系)に出演したことで2位にランクインした【賀来賢人】。

 下半期は、『おかあさんといっしょすりかえかめんをつかまえろ!』『AI崩壊』『ヲタクに恋は難しい』『新解釈 三國志』に加え、ドラマも大ヒットした『今日から俺は!! 劇場版』主演と映画出演が続いた。

 『今日俺!!』のインパクトからコメディ俳優のイメージが強かったが、『半沢直樹』で演じた証券会社の社員・森山役も好印象で、演技の幅が見せられたことが支持獲得につながった。『今日俺』をはじめ長年、賀来の成長を見守ってきた福田雄一監督は過去に「20代でコメディーといったら、賀来賢人がナンバーワンだというのを見せつけてやったらいいよって」と助言したことを明かしている。そこから成長した賀来は30代を迎えてシリアスな演技もこなす正統派俳優として一皮むけた一面を見せた。

 多彩な演技力を見せた賀来に「『半沢直樹』で飛躍したと思う。それまでも知ってはいたが、こんなにいい演技をする役者さんだとは思わなかった。いろいろな役でまったく違う顔になる。素晴らしい役者さん」(大阪府/50代・女性)、「主演ドラマヒットで、引き出しの多い俳優だと思った」(千葉県/50代・男性)と世代別では50代からは1位に。

 また、見事な“カメレオン俳優”ぶりに「今日俺や半沢直樹など演技の幅が広く実力を見せてくれたので」(広島県/30代・男性)と演技のバリエーションの大さを称える声も多かった。

■朝ドラ&連ドラ出演効果でTOP3入り 「ちゃんと役者してる」

 『キングオブコント2018』王者として知られるトリオ芸人・ハナコの【岡部大】がTOP3入りを果たした。芸人では大食いキャラでブレイクしていたが、芸人の枠を超え俳優としてランクイン。

 今年は、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)では主人公・相原メイ(多部未華子)の同僚である堀江耕介役、NHK連続テレビ小説『エール』では、主人公・古山裕一(窪田正孝)に弟子入りする田ノ上五郎を演じ、しっかりと“役者”として存在感を発揮。五分刈りが似合う岡部の純朴さがそれぞれの役にフィットして評価を高めた。

 見事な演技力を見せた岡部に「朝ドラで拝見したときは驚きが大きかったが、たくさん感動をいただきました」(広島県/20代・女性)、「朝ドラで拝見しました。お笑い芸人の方が、あれだけシリアスな演技をこなせることに驚きました。また、ほっこりする演技も大変上手だと思いました」(新潟県/50代・男性)と称賛の声が多数。さらに「塚地(武雅)さんに続く、名優の誕生だと思う」(東京都/50代・男性)とまで評価する声もあった。

■徐々に知名度を上げていきTOP10入りを果たした俳優たち

 昨年の朝ドラ『スカーレット』で演じた八郎役で人気に火が付き、現在は『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)に出演している【松下洸平】が5位に。

 朝ドラでは彼の魅力にハマったファンから“八郎沼”という言葉も誕生するほど話題になり、「朝ドラの八郎さん役で、爆発的な人気が出たから。八郎沼という流行語まで出来たから」(神奈川県/50代・女性)と称賛の声が飛んだ。来年はドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系)への出演も決定してさらに飛躍しそうだ。

 8位の【仲野太賀】も話題作に多数出演しており、現在放送中の『この恋あたためますか』(TBS系)でヒロインを一途に恋する新谷誠を好演したことでランクイン。

 『今日から俺は!!』にも出演しており、コメディ俳優的な立ち位置から今回の『恋あた』で新たな一面を見せた。「脇役でよく見かけていたが、映画で主演をはるまでになった」(岐阜県/50代・男性)と映画『生きちゃった』、『泣く子はいねぇが』で主演を飾った点も話題を呼んだ。

 下半期以降に放送され話題となったドラマ等での演技が注目されてランクインとなった面々が多い。特に高視聴率を記録した朝ドラ、『半沢直樹』、『MIU404』(TBS系)、『わたナギ』『恋あた』など話題のドラマに出ることで一躍、知名度を増した俳優も多い。

 3位に入ったハナコ・岡部、4位のずん・飯尾和樹を筆頭に、『半沢直樹』のアンジャッシュ児嶋一哉、東京03の角田晃広、『恋あた』では東京03の飯塚悟志ら“俳優芸人”の活躍もランクインに限らず、視聴者の印象に残った。一方で、若手俳優のランクインが少なく感じた結果でもあり、来年の上半期までに新たな逸材が現れるか、期待したい。

【調査概要】
調査時期:2020年11月19日(木)~11月24日(火)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ