歌手の沢田研二と俳優の菅田将暉がW主演を務める映画『キネマの神様』(2021年4月16日公開)に、リリー・フランキー、志尊淳、前田旺志郎が出演することが22日、発表された。リリーは「山田洋次監督、沢田研二さん、志村けんさん。僕の憧れのスターの方々と、同じフィルムの中に存在できたことが、幸福です」と胸の内を語った。3人とも、山田監督の作品に出演するのは初めて。

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 同作は、1920年に蒲田撮影所を開所した松竹映画の100周年を記念して製作。『第1回日本ラブストーリー大賞』『第36回新田次郎文学賞』などを受賞している人気小説家・原田氏がつづった原作を、山田洋次監督が“家族”をテーマにした映画作品に仕上げる。

 沢田が演じるのは、無類のギャンブル好きのゴウ。若き日のゴウを菅田が演じ、二人一役で主人公を担当。さらにゴウの妻・淑子を宮本信子、映画の撮影所で働くゴウとテラシンがともに恋心を抱く食堂の娘を永野芽郁が演じる。時代を越えて繰り広げられる愛と友情が描かれ、若き日のゴウが信じた“映画の神様”が時を越えてひとつの家族にある奇跡をもたらすストーリーが紡がれる。

 リリーが演じるのは、1950年代から60年代の日本映画黄金期に活躍した、助監督のゴウ(菅田)の師匠で映画監督の出水宏。多くは語らないが、映画撮影において確固たるこだわりをもち、ゴウに監督としてのあり方を背中で教えるような役柄。

 志尊は、テラシン(小林稔侍)が経営する映画館「テアトル銀幕」でアルバイトをする水川を演じる。一見調子の良い今どきの青年だが、現代のテラシン、淑子、ゴウと会話を重ねる中で、関係性を築いていく。「スタジオに入った瞬間から感じる、緊張感、繊細さ、熱量。全てにおいて貴重な時間でした」と初の山田組を振り返る。

 前田は、落ちぶれたゴウが持っていた才能を再び見出す、孫の勇太役を演じる。ゴウをひとりの人間として見つめ、眠っていた才能に気づくという現代のゴウにとってのキーパーソンと言える存在となる。「正直、山田監督は厳しかったです。しかし、それは僕にだけではなく自分自身に対してもで、映画を作ることへの一切妥協しないあの姿勢は映画への愛に溢れており、心の底からリスペクトしています」とコメントを寄せた。