音楽プロデューサー・JUVENILE初のセッションアルバム『INTERWEAVE』が12月23日にリリースする。同アルバムには、TeddyLoidや☆Taku TakahashiといったJUVENILEと親交のある音楽アーティストのほか、オリエンタルラジオの藤森慎吾、声優の福山潤などこれまで楽曲提供してきたゲストとセッションした曲が収録されている。その一方で、これまで交流のなかったゲスト数名もボーカルとして参加。そのうちの一人が、俳優の中尾明慶だ。本格的な歌唱が初めてとなる中尾とJUVENILEのセッションはいかにして実現したのか。2人に話を聞いた。

【写真】今作で初歌唱を披露する中尾明慶

――いよいよJUVENILEさんにとって初のセッションアルバムがリリースとなります。

JUVENILE:ふだんは楽曲提供をメインに活動しているので、コンセプトから自分で決めるアルバム作りは初めての挑戦でした。まずは収録する楽曲の方向性について考え、恋や愛の曲はいくつか入れたいと思ったんです。とはいえ、同じような恋や愛の歌が続いても面白くないので、さまざまなアプローチをしたくて。そのアプローチのひとつとして考えたのが「家族愛」でした。それなら、ご自身のYouTubeで家族の話題も出していらっしゃる中尾さんに、ぜひお願いしたいと思ったんです。

中尾:オファーいただいたときは驚きました。というのも、僕は歌が得意な人ではないので……。これまでも、ミュージカルをはじめ、歌に関するお仕事は何度かお断りしていました。今回も僕じゃない方がいいのではと思ったので、歌っている動画を渡して、あえて実力を見てもらったんです。それでも、「ぜひ」ということでしたので、「やれることはやります」とお返事しました。

――中尾さんが本アルバムで歌っているのは、まさに家族へのメッセージが歌詞に込められた「パパだから」です。本曲の制作はどのように進みましたか?

JUVENILE:家族というテーマから、HOME MADE 家族でラップをされていたKUROさんが思い浮かんだんです。元々親交もあったのでお声がけしたところ、「俺の専売特許だから任せろ」と心強いお返事をくださいました。それから、僕とKUROさんと中尾さんで話す機会を設けて、歌詞にリアルエピソードを入れるという方向性で決まったんです。

中尾:僕には技術がないので、自分の人生をさらけ出すことでしか歌に気持ちを乗せられないと思ったんです。だから、歌詞にもリアリティが欲しくって。Aメロのママが好きランク1位でパパが84位というのも、息子から実際に出てきたエピソードです。ただ最近、この曲を家で練習していたこともあり、息子の中のランキングが変動して、僕が3位になりました。ちなみに2位は好きな女の子みたいです。その子に負けるのは仕方ないかな(笑)。

JUVENILE:ランキングがあがっただけでも、この曲を作った甲斐がありました!

――レコーディングはいかがでしたか?

中尾:めっちゃ楽しかったですね。ただ、レコーディングがはじめてなので、ブースの向こうで聴いている方々の反応が気になって……。KUROさんだけはグーサインをずっと出してくれていたのですが、最終的によかったのか悪かったのか分かっていなくて(笑)。正直、やべーって思いました?

JUVENILE:全く思わなかったですよ! レコーディングまでの期間に、厳しい先生の元でボイトレをし、この一曲を集中して練習されていたので、一発目に歌ってもらった段階でもう85%くらいの仕上がりでした。

中尾:よかったです(笑)。レコーディングのときは仕上がりがどうなるのか分かりませんでしたが、完成した曲を聞いてみると、1番・2番・サビの温度感が微妙に違っていました。その不安定さが逆にいいなと、自分自身では感じています。

JUVENILE:そこは本当に聞きどころです。歌う上で大切なことって、歌唱力や技術だけじゃないんですよね。

中尾:そこは、お芝居と共通している部分かも。これまで歌には苦手意識がありましたが、レコーディングが楽しかったですし、お芝居との共通点が見つかってからは、歌へ対する印象も変わりました。歌って、歌唱している人の世界や環境が詰まっているような気がして、面白いんですよね。『INTERWEAVE』には色々な方がゲストボーカルとして参加されているので、多彩な面白さが詰まっていると感じました。

――最後に、楽曲が完成したいま感じている、率直な気持ちを教えてください。

中尾:初歌唱曲を大勢の方に聞いて欲しい気持ちはもちろんありますが、僕個人の話でいうと、こうやって家族への愛を作品にできたのが大きいです。1番は息子、2番は奥さんに関することを歌っていますが、それぞれへの思いを形として残せただけでも、挑戦してよかったと思いました。

JUVENILE:アルバムタイトルの「INTERWEAVE」は織り交ぜるという動詞です。その言葉通り、アーティストさん、芸人さん、俳優さん、声優さん、台湾で活躍されている方、TikTokやSNSで活動されている方と僕の音楽が織り交ざった一枚に仕上がりました。2020年中にリリースすることを目標としていたので、それが実現できたことが素直に嬉しいです。今は、ソロアルバムの第2弾、3弾を作りたい気持ちでいっぱいですね。

――その時はまた中尾さんにオファーしますか?

JUVENILE:ぜひ!

中尾:もう一回やってみたい気持ちはありますが、またアイツじゃんと思われそうなので、4くらいのときにお願いします(笑)。

JUVENILE:それなら、次は歌詞を書くなんてどうですか?

中尾:えっ!? できるかなぁ……。

JUVENILE:挑戦して欲しいので、ご検討よろしくお願いします!
(取材・文:M.TOKU)