「台本を読んだときに、自分が思った以上に壮絶というか(笑)。夫婦仲がリアルに描かれていて、ここは思い切りお芝居したいととにかく楽しみでした」――。女優の広瀬アリス(26)が出演するフジテレビ系木曜劇場『知ってるワイフ』が、1月7日にスタートする。同名韓国ドラマを原作に、主人公・剣崎元春(大倉忠義)が過去に戻って妻を入れ替え、人生をやり直そうとするところから始まる物語。広瀬は元春との結婚・出産を経てまるで“モンスター”となってしまった恐妻・澪を演じている。

【写真】劇中では制服姿を披露

 第一話では2人の子どもの育児、認知症の母を抱え、家計の足しにするためパートに励む澪は、家事も育児も大して手伝わず、仕事で幼稚園のお迎えさえもすっぽかしてしまう元春に怒りを爆発。ときにはモノを投げて“ブチギレ”まくりの罵声浴びせまくり。元春でなくても思わずビビってしまいそうだが…。ピュアに元春に恋心を寄せていた高校時代の回想シーンとも合わせてそのギャップがみどころとなる。

 「普通に怒ったりするんじゃないんだ、と台本を読んでわかりました。韓国のドラマも見させていただいて結構、奇声に近い(笑)。それに近づけたいと、しゃべるペースやトーンも考えて段取りとか、テスト、本番で合わせていきました。インパクトを残したかったので、思い切り怒鳴らせていただきました。物を投げるのも、大倉さんにめがけて投げてました(笑)」と体当たりの芝居ながらも、微調整しながら臨んだという。

 結婚5年目で2人の幼い子どもを持つという役柄だが「撮影でも実際、子役の子が泣いてしまって、撮影が進まなかったりしたのですが、それをあやしたり大変でした。機嫌をとったりコミュニケーションをとることが大事だし、とらないと話を聞いてくれなかったり。自分もせりふを確認することもしたかったけど、コミュニケーションを普段からとっていると自然と会話ができて、結果的にそういう部分を本番で使っていただいたりしたので、すごく大事だなと思いました。私は撮影の時だけ、あやしていればいいですけどこれが毎日続くとなると...。プラスして家事もありますし、お母さんってすごいなって。自転車で前後に乗せていて、あれはめちゃくちゃ怖いし大変です」と母親業の苦労を疑似体験した。

 その大変さをいっときでも味わったからか、元春というキャラクターは広瀬からしても「ないな~っ」と地雷ポイントがありまくりのダメ夫。「人の話を聞かない! それが一番、すべてにおいて嫌かもしれないです。私だったら嫌味のようにずっと大きい声で、気づくまで言ってしまうかも。突発的には怒らないけど、追い詰めていくタイプかもしれないです。私を敵に回したらやっかいかもしれないですね(笑)」と茶目っ気たっぷりにほほえんだ。

 だが、それを大倉が演じることで「どこか憎めなくてどこかほっておけない存在なんですよ。だから母性本能をくすぐられます。そんな感じの方です。大倉さんが演じると、大倉さんの雰囲気で放っておけない感じが出て、かわいいな、って(笑)。お世話したくなっちゃいます。まぁ澪はそうじゃなかったのかもしれないんですけど…」とイライラするけど、同時に魅力ある主人公であることもアピール。

 そして、剣崎夫婦について「二人は、もっともっと、言葉にすればいいのにな、と客観的に思いました。なんでもそうですよね、言わなきゃわからない。察してとか、それはないかなと思います。『ありがとう』『ごめんね』『こうしてほしい』も言葉にしないと、伝わらないですし、夫婦仲だけでなく人間関係すべてに通じることなんだと撮影を通して感じました」とふかんした。

 今作を通して自身の結婚観は変わったのかと問うと、「まだ一人でいいかな、と思いました(笑)」と消極的な発言。「演じてみて、ちょっとやっぱ大変だな~って。もう少し一人の時間を楽しみたいなと思いました。子どもがいてワチャワチャしているのも楽しいんだろうな、と思います。キッチンの前に子どもたちの小さいコップやお皿が並んでいるのを観てかわいいな、と思ったりもしましたけど…。今ではないかな。誰かと暮らすのは、ちょっと難しいですね、すいません(笑)」とあっけらかんと笑った。