大友克洋監督による劇場アニメーション『AKIRA』(1988年)が、12月4日から日本にドルビーシネマが導入されている全7館で上映されることが18日、発表された。

【劇中画像】鮮明によみがえった『AKIRA』

 『ヤングマガジン』(講談社)で82年12月より連載された原作漫画の作者でもある大友氏自ら監督を務めた同作は、製作期間3年、総制作費10億円という、当時のアニメーションでは考えられないほどの時間と労力、そして最高のアニメーション技法を惜しげもなく費やして作り上げられた。

 最高機密「アキラ」を中心として、現代の政治と宗教が入り組み、それに若者たちのエネルギーが炸裂し、スケールはますます大きくなっていく。予測不可能なストーリー展開はもちろん、細密画のように綿密に描きこまれた各カット、息つく間もないスピーディーなアクションシーンは圧巻。そして映画のテーマである、破壊の後の“再生”への願い…。この壮大なSFアニメであると同時に、熱いヒューマン・ドラマでもある同作は、公開から30年以上経った今も色褪せず、アニメ映画/SF映画に大きな影響を与え続けている。

 今回は、35ミリマスターポジフィルムから4Kスキャンされた映像を、「ドルビービジョン」HDR映像にリマスター。従来のフォーマットでは表現が不可能だったコントラスト、輝度、色域で「AKIRA」の映像が再構築されている。